【ホテル・旅館人材コンサルブログ】新人教育の2大ポイント

2017年4月18日

【ホテル・旅館人材コンサルブログ】新人教育の2大ポイント

 

皆様、こんにちは。

船井総研の観光チームです。

 

新年度が始まり早半月が過ぎました。

新たな社員さんを迎えている企業様も多いのではないでしょうか。

企業の人材活用戦略において、

新人教育は非常に重要な要素になります。

なぜならば、新卒社員・中途社員・パート社員を問わず、

入社3ヶ月で働くスタンスや

会社に対するスタンスが決まってしまうからです。

入社3ヶ月以内の教育をどれだけ充実させられるかで

その社員さんの今後が大きく変わってきます。

 

 

|新人教育における2つのポイント|

新人教育において重要なポイントは大きく2つです。

1つは、「明確な目標を持ってもらうこと」です。

入社間もない新人社員さんには、

働く上での指針が必要です。

ある会社さんでは、

5つのジャンルからなるスキルマップを用意して、

社員さんに何を伸ばせば良いのかを明示しています。

5つのジャンルは以下の通りです。

【企業理解】…企業に関する理解度

【業界知識】…業界に関する知識量

【基礎知識】…○○会社において業務を行う際の基本知識

【社会人力】…ビジネスマナーから、モラル、社会人の基礎スキル

【接客力】…接客における必要要素

 

それぞれのジャンルでチェック項目を設け、定期的に測り、

フィードバックを行い、集中して取り組むべき内容を伝えていきます。

このような明確な指標や目標があることで、

新人社員の方でも、今自分がやるべきことが分かり、

働きやすくなります。

 

そしてこのスキルマップは、もう1つのポイントにも関わってきます。

もう1つのポイントは、

「成長実感を持ってもらうこと」です。

先ほどのスキルマップは決して難しい内容ばかりにはしていません。

やる気を持って、真面目に取り組めば必ず点数が上がっていくように

設計しているのです。

よって、入社1ヶ月時点と3ヶ月時点では明らかに成長していることが

目に見えて(点数で)分かるのです。

仕事を行う上で、自分の成長を実感できないことは非常にストレスです。

マズローの欲求階層説を借りれば、満ち足りた現代では、

第四段階の欲求「承認・自尊の欲求」を求めるのです。

たとえ小さな成長であってもそれを感じてもらい、

自尊心を高めてもらうことが非常に重要です。

特にホテル・旅館業界では、個人の成長を売上などの数字で測ることは難しいので

なおさら目に見えるもの作る必要があります。

 

 

「明確な目標を持ってもらうこと」

「成長実感を持ってもらうこと」

この2つを意識して、体制を整えるだけでも、

新人社員さんの働き方が変わりますし、

定着率にも好影響を与えます。

新卒社員にとってはもちろん効果的ですが、

他の会社を経験されたことのある中途社員やパート社員に

とってもこういった取り組みは効果的です。

なぜなら、教育制度をしっかりと整えている中小企業は少なく、

教育制度の有無自体が企業にとっての差別化要素となるからです。

 

今回例に挙げたような教育制度の整備には、

金銭的コストはほとんどかかりませんので

今すぐにでも取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

※マズローの欲求階層説

第一段階|生理的欲求

第二段階|安全の欲求

第三段階|所属と愛の欲求

第四段階|承認・自尊の欲求

第五段階|自己実現の欲求

 

 

株式会社船井総合研究所

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