インバウンド対策にもなる外国人労働者の活用方法について

2023年9月5日

皆さんこんにちは。夏の稼働はいかがでしたか?私は全国行脚して肌感覚で思うのは差があったということです。そしてインバウンドも活発になったと思った次第です。そこで今回はインバウンド対策にもなる外国人労働者の活用方法についてお話しできたらと思います。結論から申しますと良い組織づくりに欠かせないキーワードこそ“同根異才”です。それではまずはいつものチェックをやってみてくださいませ。

【外国人労働者に対する自社取組チェック】

①外国人労働者が男女合わせて2人以上いる
②外国人労働者のための社宅が奇麗
③外国人労働者のためのマニュアルがある
④外国人労働者のための日本語研修をしている
⑤外国人労働者のための研修をしている
⑥外国人労働者を日本人労働者と同じ待遇にしている
⑦外国人労働者にメンターをつけている

いかがでしたか?実は外国人労働者にヒアリングすると様々な意見がありました。
それは経営者が外国人労働者に対して差別があったり、リスペクトがないということでした。
また育成環境が無いためになかなか定着しないのが現状です。
しかしながら政府も今後の働き手(労働力)は外国人に頼らないと人材不足とはっきりと数字で出しています。そんな中、皆様の旅館・ホテルでは外国人労働者を受け入れる体制をきちんと整えていますか?整えているところに外国人労働者が集まり育ちます。では、どんなことが外国人労働者と日本人労働者の問題になっているかを下記に一覧にしてみます。

【外国人労働者と日本人労働者のトラブル例】

①報連相がうまくいかずに聞いた聞いてない問題
②日本語わかったふりでまったく違う事をする問題
③伝わらないので頑張って伝えるのが面倒になり放置する問題
④社宅での臭い問題(食材やお香など)
⑤ゴミ出しなどのマナー問題(ゴミの出し方を知らないから起こる問題)

こちらはほんの一例ですが、注目してもらいたいのが日本語理解の問題です。基準となるのが日本語検定ですが、最低でも3級持っていないと仕事が厳しいのが現状です。もし無ければ取得のフォローをしてあげると非常に良いです。日本語検定2級もあれば言語理解は出来ています。さらに1級だと日本人より日本語が上手いですし理解しています。さらに大事なのが難しい日本語変換表の作製です。方言対策にもなりますしトラブルが防げます。一部ですが例を挙げますと
☆難しい日本語変換表☆
味噌汁をつける → みそしるを おきゃくさまに だす(ていきょうする)
〇〇を引く → 〇〇のおさらをさげてくる(あらいばまで もってくる)
あとぜきする → しっかりと どあを しめる(くまもとの ほうげん)
などです。

では次に外国人労働者をどう活用するのかを下記にまとめます。

【外国人労働者の活用例】

①インバウンド客用の館内案内パンフレット作製
②表記の英訳POPの作製
③外国語教室の開催で講師役
④おもてなし会議・マーケティング会議などの参加
⑤地域イベントの参加(清掃やマラソン大会、お祭りなど)

皆さんよく考えてみてください。実は業務がほぼできていれば外国語話せる時点ですごい人財なのです。それなのに外国人労働者だから〇〇と決めつけている場合が多いです。日本人労働者と一緒の感覚で育てていくのが大事です。そこで大事なキーワードがございます。それが

同根異才

です。
“どうこんいさい”と読みますが、根っこの部分の理念や想いは一緒でそれぞれ異なった才能を束ねると大きな仕事が出来るのと良い組織が出来るという意味です。
日本人でも様々な人がいます。そこに外国出身の他才ある方がいらっしゃったのです。お互いに特徴や能力を活かして良い風土文化をつくることが、現場の雰囲気を良くするのでおもてなし力も上がるのです。

【旅館・ホテルでの外国人労働者活用事例】

①会議のリーダーをさせてみた
②外国語レッスン講師で生き生きしていた
③インバウンド客対応で安心感を与えることが出来た
④地域イベント参加で企業としてグローバル化が進んでいると評価された
⑤外国人労働者斡旋業者が安心して紹介してくれるようになった
⑥社宅を外国人労働者用にしたらみんなハッピーになった
⑦賃金を差別せずに公平にすることで外国人労働者の離職率が減った
⑧奥さんもしくは旦那さんを母国から連れてきて一緒に働いてくれるようになった
⑨外国の友達を働いている旅館・ホテルに紹介して宿泊してくれた
⑩SNS担当にしてコンバージョン率が上がった

皆さんいかがでしたか?今回はちょっとピリッとする内容でした。しかしものすごく大事な内容です。要は“人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり”です。
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

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