コロナでも来館増!マイクロツーリズム開発とは?

2021年4月5日

コロナ禍で勝ち残るための “マイクロツーリズム開発” ~鍵はコンパクトリゾート~

こんにちは。

今回は新型コロナによる影響による旅館再生策の1つであるマイクロツーリズムについてお話したいと思います。

タイトルにあるように、鍵は「コンパクトリゾートの旅館・ホテルづくり」です。

 

まずは恒例の状況把握チェックです。

下記の項目にYesかNoでお答えください。

 

 

マイクロツーリズム商品開発力チェック

①マーケティングの公式を正確に言える

②ペルソナをきちんと設定している

③カスタマージャーニーマップを作成している

④SIPSの仕組みを理解している

⑤自館SNSを実施している

⑥SNSを毎日発信している

⑦自館HPを定期的に手入れしてブラッシュアップしている

⑧顧客管理シートを作成している

⑨顧客管理シートをきちんと活用している

⑩毎月部署を越えた会議を実施している

⑪料理を毎月変更している

⑫自館のコンセプトや理念が全スタッフに浸透している

⑬お客様に自館のコンセプトがわかるようになっている

⑭マイクロツーリズムの定義を知っている

⑮自館がある地域の歴史をきちんと把握している

⑯自館がある地域の物産や名物などを把握して使用している

⑰お客様の館内過ごし方提案を常に考えている

⑱30分以内で楽しめる体験コンテンツを考えている

⑲自館スタッフの特技を把握して活かしている

⑳商品開発などしたら常に数値を追いかけて分析する癖付けが出来ている

 

 

さていくつYesがありましたか?Yesの数でマイクロツーリズムの取り組み度がわかります。下記の項目を当てはめてください。

Yesの数が

18~20個 ⇒ モデル旅館・ホテル

16~17個 ⇒ 優良旅館・ホテル

14~15個  ⇒ 取り組んではいる旅館・ホテル

13個以下  ⇒ 取り組みをしていない状態の旅館・ホテル

 

いかがでしたか?

まずは現在地を知ることが大事です。

実はこのチェックの項目をきちんと実施するだけでもマイクロツーリズムだけでなく商品開発が出来るはずです。マイクロツーリズムは商圏を大都市依存ではなくコンパクトに商圏を絞るところから始まりました。

そしてコンパクトでも日本人特有の小さくして品質を高める手法こそが今後勝ち残る旅館・ホテルになるものだと確信しております。そのコンパクトリゾートを作るための手段の1つが今回のマイクロツーリズム商品開発なのです。

そこで大事な方程式をお伝えします。

 

マイクロツーリズム開発に役立つ方程式

 

【マーケティングの基礎公式】

売上 = 客数 × 客単価

 

こちらは当然ご存じだと思いますが、現場スタッフは意外と知らない人も多いかもしれません。

今は新型コロナの影響で客数が減っているために、実は客単価を上げなくてはいけない。しかも、感染症対策費用が多くかかっているということは原価や経費も多くかかっているので客単価を上げなくてはいけないのです。

しかしながら安売りに走ってしまう旅館やホテルが実は多いのも現状です。

 

【3回安定10回固定の法則】

皆様の旅館に3回来館されたお客様は安定客になり、10回来館されたお客様は固定客になります。

つまり、まずは3回来館してもらう努力が必要なのです。

 

3回来館してもらうためには

・あいさつが気持ち良い

・清掃がしっかり出来ている

・初回来館の際に思い出に残る仕掛けをしている ※写真プレゼントなど

・初回来館後にお礼状を必ず出している

・SNSに来館写真掲載許可をいただく

・外国語のご案内があり安心して外国人のお客様が泊まれる環境がある

・臨機応変な対応が出来る

・送迎サービスがきっちりしている

 

10回来館してもらうためには

・会員制度をきっちり作り提供できている

・リピーター限定のサービスなどを用意する

・スタッフ全員に信者客の方の名前と顔を一致させる

・料理長や女将が必ずあいさつに行く

・5回来館記念や10回来館記念の品を用意する

・常連様限定の食器や送迎車がある

・サプライズなどに柔軟に対応する

 

まずはこちらを実施していただければ必ず変わります。

そして大事なのは基本だということを忘れないでください。

基本が出来ていないのに応用技や一発を狙うのは危険です。

まずは満足度をある程度高められるように、当たり前のことを当たり前に出来るようにスタッフ育成や清掃などが出来ているかを確かめてくださいね。

 

 

マイクロツーリズム商品開発のコツ

さて、2つの方程式を理解していただいたところで、本題のマイクロツーリズム開発についてお伝えいたします。

マイクロツーリズムは、移動時間が2時間以内の商圏内に住むお客様をターゲットにするのが基本です。

しかしながら、マイクロツーリズム開発は地元の方だけを対象としたものではなく、従来通りの観光客・インバウンド客に向けた商品開発にもなっているというのが結論です。

地元の方に地元の楽しみ方を再発見してもらうためには、その土地の歴史を深堀して進化×深化させていくのが大切です。

その土地のランドマーク的なモノでも、体験したことや行ったことがない人は案外多いものです。

東京の方が東京タワーやスカイツリーの展望台に行ったことない人も多いのが事実です。

特に若い世代はその土地の歴史をあまり知らずに生きています。

 

しかしながら今のインフルエンサーは若者です。

その若者が武器として使用しているSNSを上手に活用して広告宣伝にすると本業の旅館・ホテルの宿泊が増えるのです。

マイクロツーリズム商品はそのきっかけを作る大事な戦術・武器とも言えます。

 

①その土地の歴史・文化を知る・・・・・地元の方やスタッフが体験したくなるモノ

②30分以内で完結できる商品を考える・・滞在時間など考えるとこれが限界

③プロに頼らない商品づくり・・・・・・プロがいないと出来ないモノは商品にならない

 

まずはこの3点だけでも抑えてもらうと必ず良くなります。

 

さて私共は旅館・ホテルの宿泊業がさらなる発展をしていただくためのセミナーを実施しております。

今回はオンラインセミナー開催となりますので場所を選ばずに参加できます。

また、今回のゲストは緊急事態宣言時に〇〇を活用して短期間で200組以上の宿泊を獲得に成功した、飛騨古川にある創業165年以上の八ツ三館の池田孝吉会長と池田理佳子社長となっております。

是非この機会をご活用いただき、新型コロナウイルスによる旅館転換期に勝ち残る手伝いが出来ると幸いです。

皆様と画面越しにはなりますがお会いできるのを楽しみにしております。

甘利

無料レポートダウンロードはこちら

グランピング事業の参入を検討している方や、開発を進めている方にまず読んでいただきたい、レポートになります。
グランピング事業の市場性

コンサルタントコラム

ページのトップへ戻る