【グランピング成功事例を担当コンサルタントが大解説】宿泊施設付加型!小規模施設の成功のポイントとは!?
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みなさま こんにちは。
株式会社船井総合研究所 観光・宿泊・グランピングチームの王です。
今回は、船井総研がサポートした小規模グランピング開発事例から、グランピングの初期投資額を抑えるポイントを伝えいたします。
今回の事例施設は中部地方にあるビジネスホテルです。立地は観光地ではなく、建設関連のビジネス客がメインです。グランピング開発にあたっては、駐車場の隣接地を活用し、ベルテント2棟からスタートしました。初期投資は約350万円で、初月から稼働率80%超え、組単価2.8万円、約120万円の売上高を作ることができました。追加人件費はゼロのため、約3か月で初期投資を回収できそうです。
では、事例施設の「開業までの初期投資」「開業前の集客」「開業後の動き」における、それぞれの成功ポイントはどんなことでしょうか?
目次
1.開業までの初期投資
船井総研による現地調査とホテルとのディスカッションをもとに、コンセプト・投資規模を決めました。グランピング内容下記になります。
土地代・・・別途かからず既存のまま
ベルテント・・・2棟
滞在人数 ・・・4名まで
営業日数・・・365日
受付・・・既存ホテルフロントを併用
トイレ&お風呂・・・ 既存ホテル機能を併用
食事準備&掃除・・・既存ホテル厨房掃除スタッフを併用
食事場所(夕食&朝食)・・・グランピングエリア
体験コンテンツ ・・・グランピングエリア
営業許可 既存施設の営業許可変更のみ
極力、既存ホテルの設備を共用させることと、調達関連はホテルスタッフにも直接動いてもらうことで、整地&水回り&電気関係150万円、テント・家具備品100万円、HP作成40万円、その他費用60万円と、初期投資は350万円程度に収まりました。人件費はもちろん0円。2棟しかないため、既存業務への負担も少なく、むしろ新たなグランピングの導入によって、ホテルスタッフも興味津々となり、積極的な関わりを得ることができました。
2.開業前の集客
開業2ヶ月前から、HP公開・予約受付・SNS投稿をスタートしました。この時点で、最も集客面で注力したのは「プレスリリース」の準備です。開業前に一番効果があり、認知度が一気に拡大されることが期待できます。。予約状況に合わせて、1~3回のプレスリリース配信を設計しておくことが重要です。
プレスリリース以外に、OTAの整備も必要です。既存OTAにグランピング部屋タイプの追加、プラン登録、料金設定を行い、すぐ販売できます。その後、グランピング専用サイト「なっぷ」「GLAMPICKS」などに登録し、とにかく予約ルートを増やします。上記を徹底した結果、開業前1ヶ月前には、初月の稼働率が90%超え、その後の予約件数もどんどん伸びています。しっかりとした事前集客は開業成功のポイントです。
3、開業後の動き
開業した後は、さらに今後の集客に注力し、プレスリリースより安定的な情報発信が期待できるSNS広告集客に変更していきます。20~40代の若・中年代層がグランピングのメインターゲットのため、InstagramやTwitterなど若者により利用されているSNSが広告出稿先です。目標となる集客数から、必要なHPアクセス数・リーチ数を逆算して、広告を実施します。
SNS広告(リーチ数増やす)⇒ 自社グランピングHPに誘導 ⇒ 自社予約確保という流れになり、例えば:予約件数10件 × 組単価3万円 = 売上30万を設定した場合、リーチ数10万回⇒
うち1%(1000回)自社HPへ誘導でき⇒うち1%(10件)予約確保できます。毎週SNS広告実施結果を検証し、PDCAサイクルでどんどん先々の予約を確保することが可能です。
以上、船井総研がサポートした宿泊施設付加型小規模グランピング
事例から、その成功のポイントを解説しました。ぜひご興味がある宿泊経営者の皆様を検討してみてください。
著者プロフィール
王 芸霖(Geirin Ou)
2010年4月来日、日本語専門学校2年間を通った後、関西大学商学部に入学。2016年IT会社に入社し、官公庁のシステム開発を2年間勤め、2018年により、船井総合研究所に入社。中国飲食のコンサルティング事業を経て、2019年1月から、旅館チームに配属し、現在インバウンド集客を中心とした旅館支援を行う。