「 バズらせ上手な中小旅館経営者 」だけが知っていること

2021年6月3日

オリンピック開催に向けて「 緊急事態宣言 」の延長が繰り返されている、という状況でしょうか?

東京が緊急事態宣言下であると、多くの旅館の売上は下がります。

売上の40~50%が東京からの宿泊者だ(観光客だ)、という旅館も少なくないでしょう。

そんな中、中期的なところで➊「 マイクロツーリズム 」という、地元商圏や自動車移動商圏を対象としたプラン作り、は、全ての旅館で必須となりました。また、緊急事態宣言下でも稼働率50%や70%越えを記録している宿泊業態❷「 グランピング 」は、経営者にとって、もはや、無視できない、研究すべき対象です。

 

 

船井総研 西川です。

 

 

さて、今回は、そんな「 兎にも角にも変化を求められている 」旅館経営者様に「 こんな変化は危険だ 」ということを2つ、書きたいと思います。今「 変わること 」は、大事です。が、変わることが目的化してしまって、逆に、お客様が離れてしまった、、、なんて悲劇が起きないように、今「 バズらせ上手な中小旅館経営者 」だけが知っていること、を押さえておいてください。

 

 

■こんな変化は危険だ!

  • SNSを宣伝媒体だと思っている
  • HPの見栄え(写真)を変えれば良いと思っている

 

 

1.SNSを宣伝媒体だと思っている

コンサルと名乗らずとも、兎にも角にも、今の世の中で商売をしていくうえで、SNSと上手に付き合うことは、必須となってきました。特に「 検索媒体として、SNSが使われている 」という事実を知っているかどうか?は、経営にとって大きな論点です。

昭和生まれの私の検索といえば「 Google 」です。※Yahooも同義語

これが、SNSにとって代わってきた世代が、今の「 若い世代 」なんです。

さて、そんなこともあって、あちこちで「 SNSを活用しよう! 」の大号令です。デジタルに苦手な旅館経営者も、なんとかSNSに対応しなければ、、、と始めている旅館も多くなってきています。が、その多くは「 宣伝媒体として使っている 」んですね。なので、フォローワー数も伸びないし、いいね、も増えていない、という共通の悩みも同時に増えています。

「 宣伝を見たい消費者は、いない 」。

SNSに媒体が変わっただけで、本質を理解できていないパターンです。

SNSを宣伝媒体として扱っているうちは、何も変わりません。SNSを、自社、もしくは商品だ、と位置付けたらどうでしょう?SNSに魅力があれば見るし、魅力がなければ見ません。上手に運用されているSNSの共通点は➊キャラクター❷コンテンツ、この2つの切り口、または、どちらかを採用して「 SNSを育てる視点 」で、バズらせる時代です。

 

2.HPの見栄えを変えれば良いと思っている

「 OTA比率を下げるために、自社HPをリニューアルしましょう! 」も、代表的な大号令のひとつです。正しいです。し、売上(予約)が同じだとしたら利益も増えます。

実際のところ、HPを「 良くすること 」は、必要です。検索時代であり「 比較時代 」でもあるため、消費者が「 比較するに値する自社HPになっていなければ 」そもそも、予約が増えません。「 なんか、このHP、しょぼいな、、、 」というレベルの自社HPは、消費者の厳しい比較審査に漏れてしまいますからね。

ですが、、、。

大事なのは「 ギャップ 」という視点です。

「 自旅館の実物と、そのプロに撮影してもらった写真に、ギャップはないか? 」。

一流の写真家と編集技術で「 実物よりも良く見せ過ぎ 」は、危険です。

今の時代、消費者は「 事前に 」自社HPを見ています。予約する(購入する)のに、その写真が影響を与えているのは事実です。で、訪問してみたら、実物と写真のギャップが、、、。

「 上回れば 」良い口コミになります。が、「 下回りが酷ければ 」悪い口コミに、、、なんてことが平気で起きます。それこそ、SNSで一気に拡散、ということもありえます。このことを理解せず「 HPをリニューアルすること 」が、目的になっている場合は、危険、なんですね。

 

 

さて、1.2.も、思い当たる節があったかも知れません。

ですが、そもそも、最も欠落している視点が「 商品 」です。

お客様は「 商品(サービス) 」を購入されます。SNSにしてもHPにしても、重要ではあるけど「 商品がお客様に選ばれる品質に変わっているか? 」が、もっとも大事です。お客様に選ばれる商品がないのに、見せかけを「 変えて 」買ってもらう、というのは、いくらデジタル化しても、無理な注文だ、といえますね。

 

「 バズらせ上手な中小旅館経営者 」だけが知っていること、は、まさに、この本質的なことですね。

 

さて、そんな「 兎にも角にも変化を求められている 」旅館経営者様が、どんな視点で商品を開発していけば良いのか?を3人のゲスト講師と、弊社からご提案するセミナーが「 旅館経営フォーラム2021 」です。

GW明けてから、かつ、緊急事態宣言下でのご案内ですが、既に、多くの旅館経営者の方からお申込みをいただいています。今回、お申込みいただいているのが「 これまで、船井総研のセミナーに参加したことがない 」という方も多く含まれている、というのが、今の検索時代のひとつの事象かな、と思っています。

ぜひ、皆様も、間違った「 変わること 」を選択しないためにも、正しい情報成功モデルの情報を得ておいてください。

 

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時流適応は、モデル経営者が標準装備されている思考と行動基準です。この機会が皆様の行動を変えるキッカケになれば幸いです。

著者プロフィール

西川 佳孝(Yoshitaka Nishikawa)

成熟業界における本質的な課題は「 経営者の時流適応 」。ビジョン、中期経営計画の策定、社員大会プロデュース業や運営支援まで経営者の想いを具体化することが得意。全体最適と本質的な課題から論点を設定するスタイルが最大の持ち味。入社以来エンターテインメント業界に専門特化。企業の業績アップを営業・人財開発の両面から成果を出すことができるコンサルタント。ユーモアを交え、本質を伝える分かりやすい講演ファンも多く、これまで、社外講演や社内研修で200回以上の講演実績がある。※船井総研内における「 日報大賞 」を受賞しており、社内のコンサルタントの多くの手本にもなっている。

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