ホテル・旅館がコロナ禍でも高稼働を実現するSNS活用方法とは?

2021年5月31日

みなさま こんにちは。
株式会社船井総合研究所 観光・宿泊・グランピングチームの新井です。

今回のコラムでは、緊急事態宣言下の宿泊施設がSNSを活用して高稼働を実現している取り組みについてご紹介したいと思います。

さて3回目の緊急事態宣言の影響ですが、、、
緊急事態宣言も延長され、6月も苦戦を強いられている状況と存じます。
影響を見るために、2つの地域4-6月のコロナ前の2019年と今年2021年の予約状況の比較してみました。

1つ目の地域は東北地方の地域観光支援事業対象で県内旅行者の多いエリアです。
一昨年対比4月70% 5月70% 6月45%という状況でした。

2つ目の地域は中部地方で都市部からの旅行者がメインのエリアです。
一昨年対比4月60% 5月45% 6月30%という状況でした。
(※2021年5月25日時点の比較)

2つの地域の4月と5月の予約の伸び幅の差を比較すると大きく差が出ていました。
こちらは、一つ目のエリアは観光補助事業の効果もあり、4-5月での差は大きく見られませんでした。一方二つ目のエリアに関しては、隣接する愛知県の緊急事態宣言を受け、移動自粛による影響が大きく出ていたことが想定されます。県内旅行者の動きを取り込めていたがポイントでした。
6月は2つの地域で予約の動きは落ち込みを見せております。全国的な感染拡大と緊急事態宣言の延長も受け、非常に苦戦を強いられている状況というのが分かります。
みなさまの地域の動きはいかがでしょうか。

このような宿泊需要減の局面でも、
稼働率80%以上を実現する宿泊施設はどんな取り組みをしているでしょうか。

コロナ禍でも好調な施設の取り組みをまとめると、
大きく3つのポイントがあります。

1. 潜在顧客へのアプローチ
2. 消費者心理に合わせた商品開発
3. シェアされる仕掛けづくり

1.潜在顧客へのアプローチ
現在、コロナ禍を受け、おうちで過ごす時間が増えています。
そこでよく見られるのが、スマートフォンでのSNSをはじめとする、ネット情報です。
特に最近ではハッシュタグ検索というSNS上で情報検索する動きも増えています。
宿泊施設選びの方法として、SNSで検索して宿を決めるという動きもあり、SNS上の情報が新規客誘導に繋がるポイントになってきています。
高稼働な施設では、SNS上に情報を残すこと、そしてSNS閲覧をしている見込み客に情報を届け、今までアプローチできなかった潜在顧客へのアプローチすることで、予約数を増やし、稼働を向上させる取り組みをしています。
詳細はこちら

2.消費者心理に合わせた商品開発
コロナ禍による自粛疲れを癒せるような宿泊体験を提供、発信することで、1つ目にも紹介した、潜在顧客へのアプローチも実現し、より稼働を伸ばされておりました。こちらの施設様は、宿泊を通してコロナ疲れや日々のストレスなどを癒せるよう、「ウェルネス」をテーマとした宿泊を新たな商品として開発されました。提供する料理や飲料。客室内の備品。また、共用部のデザイン変更。ストレスを忘れて楽しめる空間提供という新たな切り口で予約増につなげております。
また、副次的な効果として、通常よりも宿泊単価を上げることにもつながるなどの影響もございました。
詳しい内容はこちら

3.シェアされる仕掛けづくり
自社の発信だけではなく、お客様が投稿した情報も溜まっていくのがSNSの特徴です。
ネット上で自社の情報に触れる人を増やすには、自社の発信だけではなく、宿泊いただいたお客様の情報発信も大きく影響をします。
そこで重要となるのが、投稿したくなる要素を散りばめるということです。
より詳しいお話が知りたい方は、
こちらの情報をチェックしてください。

また、今回簡単にご紹介させていただきましたが
より詳しいお話を伝える機会として、
高稼働を維持されている施設様に直接事例をご紹介いただくことが決定いたしました。

大きな変化の時代に対応するためにもこちらご活用いただければ幸いです。
ともにこの状況を乗り越えていきましょう。

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著者プロフィール

新井 隼(Jun Arai)

入社後船井グループ子会社へ出向し、ITコンサルティング業に携わり、システムや販促ツールの導入から現場定着までの活用支援を学ぶ。現在は、地域の魅力を発信する観光業をもっと盛り上げたいという想いで、旅館・ホテルといった観光業のコンサルティングに従事。生産性向上に向けた業務棚卸とITツールの現場活用サポートを得意とする。

新井 隼コンサルタント紹介ページ

コンサルタントコラム

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