インバウンド受け入れ中止の今、 旅館経営者が取るべき2つの方針
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「 10年 」
今回、お伝えしたいキーワードです。
創業者、舩井幸雄が語り続けてきた「 経営のコツ 」があります。
自身も船井総研の経営者であり、かつ、1万社とも言われる企業と経営者を支援してきた船井幸雄が「 経営では、このこの2つを押さえ続けることが大事 」だと。それが、
1.時流適応
2.原理原則
です。緊急事態宣言が解除され、オリンピックのインバウンドが閉ざされた今、旅館経営で、何を押さえれば良いか?、、、は、後ほど書きます。
10年に一度、経済やコミュニケーションシステムが変わる
10年に一度、経済やコミュニケーションシステムが強制的に変わることが起きてきました。直近の30年ほどを振り返ると、コロナ←東日本大震災←阪神淡路大震災、です。
- 阪神淡路大震災では、24時間営業の業態であるコンビニが再注目されました。以降、ライフスタイルの多様化と共に、時間軸の業態(早朝、深夜、3時間使い放題など)が生まれ続けました。※近年は、人不足、働き方改革とコロナの影響により24時間営業の業態が縮小しています。
- 東日本大震災では、電話の不通により、SNSへとコミュニケーションがシフトしました。それ以降、スマホ×SNSの普及で経済システムも劇的に変わったのは、皆さんもご存じの通りです。
- コロナによって、リアル経済からオンライン経済へと、大きくシフトしました。
「 10年 」
この様に、我々の意思に関わらず、経済やコミュニケーションシステムが、10年くらいの単位で強制的に変わり続けてきました。
今回のコロナも、まさに「 10年に一度、経済やコミュニケーションシステムが変わる 」そんな出来事です。10年前になかった職業が多く生まれるのも、この様なタイミングだったりします。
※YouTuberなどは、典型的な新しい時代が生んだ職業です
賢明な方は、既にお気づきかも知れません。
この様な「 10年 」のタイミングで経営と営業モデルを変えた企業が、新しい時代の10年間で成長をしている企業だ、ということです。
今回、緊急事態宣言が明けたとはいえ、想像されている通り、今後も拡大縮小を繰り返しながら「 コロナと共存していく社会 」になります。
船井流経営法2つのコツ
そんな中、旅館業を経営されている皆様に押さえていただきたいのが、冒頭にあげた、創業者舩井幸雄が語り続けてきた「 経営の2つのコツ 」です。
1.時流適応
2.原理原則
時流適応 …時流、消費者、環境に、経営と営業を適応させ続ける。
- オリンピックでの海外客が制限されることが確定
- 国内旅行客に限定
- 個人~少人数旅行にシフト
- 遠方よりも近場を選択
- 晴れの日利用も、集合形式から、簡略形式・少人数形式へ
- 安心安全対策の基準が、お客様の選択基準として「 標準化 」
- 「 お店側のセールス ≦ 宿泊者の声 」つまり、SNSがより影響
- リモートワーク、ワーケーションなど働き方に応じた新プラン など
また、社内向きの時流適応として
- 働き方改革(特に、中抜け含む長時間)
- アナログ業務のデジタル化
- マーケティングのデジタル化、Web化 など
原理原則 …1番化。どこで1番化させるかを決める。当たり前をダントツで行う。
自旅館は、今後
(1)「 どのお客様にとってのNo.1になるか 」を決める
(×)全てのお客様に、、、というのは誰にも魅力のない旅館ということ
(2)「 (1)のお客様にとって、どの商品でNo.1になるか 」を決める
(×)全商品が良い、、、というのはどの商品も魅力のない旅館ということ
(3)「(1)(2)をダントツにするために、3倍の集中投資 」を決める
(×)苦手なところを改善する、、、と、魅力のない平均的な旅館に
「 10年 」
コロナによって強制的に変わってしまったこれからの10年を、
- 時流適応
- 原理原則
の観点で、経営と営業を「 素早く 」変える方針を打ち出してください。
過去の事例からも、これからの10年で再び成長戦略を描く経営者は、必ず採用している方針です。ぜひ、ご参考ください。
※草津温泉をまさにV字回復させた草津町長がゲストとして登壇するセミナーは、これから10年経営方針を決めていく皆様にとって、大いに役に立つ事例が詰まっています。奇しくも、船井流の1.時流適応と2.原理原則、を押さえた内容となっておりますので、本日の内容がさらにご理解いただけると思います。
日本の旅館復活!そのためにやるべきたった“一つ”のこと。
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この150分の時間を確保していただくことで、経営者の皆様の経営方針が、明るく、すっきり、明確な状態になるでしょう。ご参加、お待ちしております。
著者プロフィール
西川 佳孝(Yoshitaka Nishikawa)
成熟業界における本質的な課題は「 経営者の時流適応 」。ビジョン、中期経営計画の策定、社員大会プロデュース業や運営支援まで経営者の想いを具体化することが得意。全体最適と本質的な課題から論点を設定するスタイルが最大の持ち味。入社以来エンターテインメント業界に専門特化。企業の業績アップを営業・人財開発の両面から成果を出すことができるコンサルタント。ユーモアを交え、本質を伝える分かりやすい講演ファンも多く、これまで、社外講演や社内研修で200回以上の講演実績がある。※船井総研内における「 日報大賞 」を受賞しており、社内のコンサルタントの多くの手本にもなっている。