旅館の魅力を発信するGoogleトラベルの拡張機能とは?

2021年3月19日

船井総研の里見でございます。

本コラムでは、「旅館の魅力を発信するGoogleトラベルの拡張機能とは?」というテーマで、発信させていただきます。

 

先日、Googleトラベルが今後数か月のうちに機能を大きく拡張させるというニュースが報じられました。

(参照:Googleトラベル、ホテル予約リンクを無料開放、広告主以外のホテルや旅行会社の利用も可能に

 

これまでは、宿泊予約への掲載は広告のみで提供されていましたが、今回の機能拡張で旅館・ホテルの予約リンクが無料開放され、広告主以外の旅館・ホテルや旅行会社の利用も可能になります。

 

要するに、「じゃらん」や「楽天トラベル」などのオンライン・トラベル・エージェント(OTA)を介さない自社HPによる市場が急拡大する、ということです。

 

これまでのOTAに掲載すれば集客は何とかなった、という市況から、自社サイトで魅力的なコンテンツを供給できる旅館にお客様が集中する、という市況へと変化すると見られます。

 

そして、「お客様の心を掴む」プランを開発している旅館ほど集客力が強くなり、これまで以上に業績を向上させることができます。

 

Googleトラベルの機能拡張は数か月後に予定されていますが、「コロナ禍が過ぎるのを待ってゆっくりと対応していこう」という思われる経営者様も多いでしょう。

しかしながら、今この大きな市場構造の変化を前に旅館の方針を定めることができれば、時期的にとても大きなアドバンテージを得ることができます。

 

その理由は、以下の3つです。

1)Googleトラベルの機能拡張までの数か月で先行者利益を狙いに行けるから

2)GoToトラベルの再開が後ろ倒しになり、戦略立案の時間をとることができるから

3)事業再構築補助金の募集が始まり、事業変革のまたとない機会だから

 

コロナ禍のはじまりからおおよそ1年が経過しますが、その間に市場の変化に合わせて動けている旅館は全体から見ればかなり少数です。

さらに今回のGoogleトラベルを中心とした旅行業界全体の市況変化に対応できる旅館はより一層少なくなるでしょう。

 

このような中で旅館の魅力を強く発信できるようになった旅館は、市場シェアを急速に拡大させることができます。

そして、以前はOTAの価格競争の中で埋もれてしまっていた自社の強みを、より適正な価格で、より自由に提供できるようになるでしょう。

 

旅館の魅力とは、どのようにすればお客様に届くのでしょうか。

万人受けする旅館を目指せば、いろんな世代や趣味嗜好の人に訪れていただける可能性があると思えるかもしれません。

しかしながら、それは皆にとって中途半端なものとなってしまうおそれがあります。

 

魅力を届けるためには、ある特定の客層(ペルソナ)に一点特化したプランを作ることが重要になってきます。

1万人の80点を目指すよりは、100人の100点を目指す、ということです。

 

去る1月、船井総合研究所では、草津温泉を擁する草津町の黒岩信忠町長をゲストに、研究会を開催いたしました。

ペルソナを「若年層の女性」に絞って観光地経営を行った草津温泉復活の手腕を公開いただき、大好評の講演となりました。

 

今回、草津町長のご協力のもと、その内容をWebセミナーとして皆さまに広くお届けいたします。

そして、その町長のお話をもとにペルソナ設定の重要性と具体的な方法をお伝えする、弊社コンサルタントによる講座を同日開催いたします。

 

是非ご参加頂き、これからの経営にお役立てください。

 

セミナーの内容を詳しく知りたい方はコチラ!
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/070895

【セミナー概要】

日本の旅館、復活!新時代で飛躍する、グレート旅館経営セミナー

日時◆4月21日(水)、4月22日(木)ともに13:00~15:30

場所◆オンライン(ZOOMを利用します)

 

長くなりましたが、以上になります。

これからの時代も、支えあって成長していきましょう。

よろしくお願い申し上げます。

著者プロフィール

里見滉介(Kosuke Satomi)

筑波大学社会学類卒業。 大学在学中に「海と日本プロジェクト」の一環として福島県の漁業のPR活動に参画し、地域の産業と人々の生活との強いつながりを全国に発信。 入社後は温浴施設をはじめとした多業種の財務支援経験を経て、旅館支援に従事。生産性向上の事例をもとに業績アップを担う。 温泉保養士の資格を所有。

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