グランピングで失敗しないための3種のワクチン

2020年9月24日

いつもお読みいただきありがとうございます。観光・宿泊ビジネスチームの片山です。
グランピングで失敗しないための3種のワクチンをお伝えします。

 

これからグランピング施設を始めたい企業様の開業のヒントになれば幸いです。

 

【失敗しないためのワクチンその1】歴史から見る次世代のグランピングに必要な3つの商品戦略

グランピングは時代の経過と共に「3つの商品」が進化してきました。
すべての業界において当てはまりますが、歴史を辿るとグランピング施設がどのようにして進化し、今に至るか分かります。
これまでの進化の流れを説明した後に、今後必要になる商品をそれぞれ説明します。

宿泊機能

日本では2015年ごろにグランピングの人気が急上昇いたしました。その頃はベルテントといわれている三角柱のような形の
グランピングテントに宿泊する」という体験が人気の秘訣でした。
タピオカがはやり始めたころは、町中にタピオカを販売する店がひしめき合っていましたが、当時はそのような現象で、
ベルテントを使った施設が急増していました。当時のベルテントは空調管理が満足にできなかった為、
通常のキャンプ用テントとそれほど変わりない快適性でありました。

近年開発されているグランピングは、例年通りの【非日常性】があり、【快適性】もある宿泊棟を採用しているケースがほとんどです。
例えば、空調管理、モノによっては換気扇の設置ができるドームテント、キャビンなどが増加傾向です。

 

飲食機能

2015年頃は、キャンプと同じようなBBQがほとんどでした。キャンプよりのグランピング施設が多かったためです。
しかし、グランピング施設の増加により、飲食で差別化を図る施設が増加したことで全体的に食事のクオリティーが高まっている傾向にあります。
モデルとなる施設では、専属シェフを採用してフルコースを提供しているほどです。
そこまでとは言いませんが、多くの施設の動向を見る限り、食材にこだわったBBQ×コース料理を組み合わせた食事の提供は必須になりつつあります。

 

体験コンテンツ機能

2015年頃は、キャンプファイヤー、クラフト体験等キャンプ場にもあるような体験コンテンツは別として、
現代のグランピング施設にあるような体験コンテンツを提供している施設は多くはありませんでした。
大自然の中にいることが体験であったためです。しかし、グランピング施設が増加したことにより、
近隣施設との差別化を図るべく、他の体験コンテンツを提供し始めた施設が増加した傾向にあります。
例えば、近隣施設と協業し、農業・釣り・SUP等です。
レジャー施設化している傾向にありますので、ターゲットに合わせた体験コンテンツの充実も必要になります。

 

最後に、グランピング市場の成長から見る、次世代のグランピングのポジショニングをお伝えします。

歴史から見る次世代グランピングのポジショニング

宿泊業界の中から見る、次世代グランピングの位置づけです。今までは、快適性と大自然は相反していました。
しかし、グランピングテントが誕生してから、大自然に快適性のある宿泊施設が簡単に設置することが出来るようになり、
右上のマーケットが拡大傾向にあります。

グランピング施設を運営されている方、これからグランピングを始めたい皆様の参考になれば幸いです。

 

【失敗しないためのワクチンその2】高単価商品を生み高収益事業を目指すマーケティング戦略:4P

次世代のグランピングに必要な4P(プロダクト、プライス、プレイス、プロモーション)を説明します。

プロダクト

前項の【歴史から見る次世代のグランピングに必要な3つの機能を理解する】の内容と被りますが、
宿泊・飲食・体験コンテンツの充実が集客力の大きなポイントになります。
詳しくは、前項をご覧ください。

プライス

オープン当初は近隣施設・モデル施設の価格設定に合わせ、その後は自社がプライスリーダーとなることが理想です。
次世代のグランピング施設の要素がある施設は近隣施設よりコンテンツが優れている可能性が高い為、比べられた際に優位になります。
顧客の囲い込みをし、知名度を高めたのちに、ご利用料金を高く設定してくことをオススメします。

プレイス

高収益事業にするためには、完全自社集客を実現する必要があります。
旅行会社などを活用すると手数料を取られ、利益率が低くなるためです。そのためには、以下を整備する必要があります。

✓自社予約サイト(予約導線重視)
✓オンライン旅行エージェント(オープン当初は知名度が低い為活用)

プロモーション

高収益を目指すには旅行会社を活用しない完全自社集客を目指す必要があります。そのためには、以下を整備する必要があります。
✓売上につながるHPの制作:見た目の華やかさも大事だが、予約導線が最も大切
✓適切なタイミングでのメディア活用:過度に告知しても利益率が下がるだけ
✓検索エンジン系の広告・SNS等デジタル販促:SNSの効果的な活用が完全自社集客の大きなポイント
✓地域行事・旬な食材を活かしたイベント開催:情報配信のネタ、集客機能を計画しておき、最適なタイミングで実施する

 

【失敗しないためのワクチンその3】高利益率を実現する超生産性オペレーションの実現

グランピングに求められているのは、施設の機能であり、きめ細やかな接客は求められていません。
従って、通常の宿泊施設より人件費は半分以下ほどに抑えることが可能となります。

既存の宿泊施設とのサービス内容比較

 

顧客との接点回数が少ない分、3密回避・ソーシャルディスタンスを確保したコロナ対策のオペレーションが可能となります。
グランピングが昨今注目を浴びている理由の1つです。

また、きめ細やかな接客をする必要がない分、人財育成コストがかからないこともポイントです。
通常の宿泊施設ですと、現場に立たせるのに数カ月も研修期間があるものですが、グランピングの場合は数日で十分です。

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著者プロフィール

片山 聡仁(Toshihito Katayama)

立教大学・観光学部卒業後、入社。 入社後は、宿泊業界を中心に新規宿泊施設の開業や施設運営のサポート、マーケティングを主にサポートしている。 現在ではホテル旅館開発、グランピング、高級貸し別荘の新規開業をサポートしており、 事業計画の策定~設計アドバイザリー~オープン準備~運営まで一貫してサポートしている。

片山 聡仁コンサルタント紹介ページ

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