高収益グランピングビジネスを実現するための絶対条件
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みなさん こんにちは。
今回は、三密回避の宿泊施設としての再度人気を高めつつあるグランピングについて、観光・宿泊ビジネスチームの事例も踏まえてご紹介します。
目次
グランピング事業の注目すべきポイントは、ホテル・旅館などの一般的なの宿泊施設を大きく上回る高収益性にあります。
しかしグランピング事業もすでに成熟期を迎え、どんな施設でも高収益になるというわけではありません。
船井総合研究所の観光・宿泊ビジネスチームでは、現在開発進行中の案件も含めて複数のサポート実績から成熟期においても
高収益を実現するグランピング事業の成功ルールをまとめましたので、本コラムにて解説します。
最初に理解していただきたいのは、グランピング施設の種類です。この種類によって施設の戦略は大きく変わります。
併設型 :既存の施設(宿泊施設・温浴施設・レジャー施設など)への併設
単独型 :グランピング施設として独立
具体的にご紹介します。
◎併設・単独では全く違う!高収益グランピングを目指すための必須条件
高収益を生むグランピング施設をはじめるためには、集客機能・収益機能を明確にする必要があります。
「併設型」「単独型」それぞれご紹介します。
・併設型の場合
集客機能 :グランピングに適した宿泊棟(新設部分)
収益機能 :既存施設
併設型の場合、集客機能は「グランピングに適した宿泊棟」(新設部分)になるケースが多いです。
競合施設との差別化を図りたい方にオススメします。
グランピングに関わらず、時流商品は、誰しも1度は興味を持ち需要が急上昇するものです。
昨今の3密回避傾向もあり、集客力の衰えを感じないグランピングは、宿泊・温浴・レジャー施設等の集客力の付加になります。
ここで非常に重要となることは、本業とグランピングを関連付けすることです。
本業のレジャー施設が無料で利用できる、温浴施設が無料で利用できる 等です。
ただ設置しただけですとただのテントになってしまいます。
皆様の施設とグランピングがどのようにして関連付けられるかまずはお考えになってみてください。
グランピングの強み×本業の強みを組み合わせることがポイントです。
・単独型の場合
集客機能 :自然・アクティビティを活かした非日常体験コンテンツ
収益機能 :グランピングテント
単独型の場合、増加傾向にあるグランピング施設との差別化を図れるかが集客機能を高めるポイントになります。
そういった中で、非日常体験コンテンツを準備し、顧客に合った宿泊棟を決めることが重要です。
非日常体験コンテンツについては、主要な農業・スポーツ体験などに加え、自社独自の強みとなるコンテンツを用意する必要があります。
弊社で携わった例でいうと、グループ会社のコンセプト・販促物を活かしたコンテンツを用意することで差別化を図りました。
また、地域の事業者と共同で体験コンテンツを用意し、地域一体となって集客を試みている施設もあります。
グランピングに適した宿泊棟については、ターゲットに合わせた宿泊棟にすることが非常に重要となります。
現在あるグランピング施設の宿泊棟は、「グランピングテント」「コテージ」「キャンピングカー」「建物」があります。
見た目重視で選んでしまうと、呼びたい顧客に向けてアプローチしても効果が得られないことがあります。
こちらについては、次回以降のコラムに詳しくご紹介いたします。
いかがでしたでしょうか。
併設型・単独型では取組内容は大きく変化します。
グランピング事業を始めたい方はどちらにするべきか選択することから始めてください。
◎計画前に必須確認!事前に確認すること
次にグランピング事業を立ち上げるにあたってのハードルをご紹介します。
事業内容や地域により一部異なりますので、基本的な部分のみお伝えします。
・法律・条例の準拠
グランピング事業を立ち上げるにあたって以下の法律に準拠することが必要です。
旅館業法 :「ホテル」「旅館」「簡易宿泊所」「下宿」の中から申請することになります。
建築基準法 :導入する宿泊棟に合わせた事前の協議が必要です。
水質汚染防止法 :施設からの排水に関する届け出をする必要があります。
都市計画法 :大規模なグランピング施設にする場合は許可を得る必要があります。
自然公園法 :エリアにより建物・色彩・自然の取り扱い・工作物などに制限があります。
その他にも、以下が必要になる場合があります。
消防署の適合通知 :営業許可を得るために必要な場合があります。
景観条例 :地域により設定されており、建物などに制限がある場合があります。
・立地の選定
グランピングを始めるうえで立地は非常に重要です。
立地次第で集客の難易度が大きく変わります。
グランピング事業を検討している方で、立地でお悩みの方は、
最低でも政令指定都市から1時間~2時間の場所にしていただくことをオススメいたします。
成功しているグランピング施設の多くは、観光・宿泊ビジネスチームの調査によると
政令指定都市から1時間30分~2時間以内に立地していることがわかっています。
・土地の広さ
併設型・単独型により変わりますが、以下の基準を参考にしてみてください。
宿泊棟 :100㎡~(宿泊棟+デッキ)を含む場合。
管理棟 :500㎡~(フロント、フリースペース、お手洗い、バー、大浴場)の場合
駐車場 :200㎡(宿泊客10+従業員5=15台駐車する場合)
体験スペース :200㎡~(提供するものによって変わりますが、最低限必要です)
・オペレーション
宿泊棟を10棟、レストラン、体験コンテンツを用意した場合のオペレーションに必要な従業員は以下の通りとなります。
いかがでしたでしょうか。
併設型・単独型によりグランピングは大きく変わります。
グランピングはまだまだ発展途上であり、近年進化のスピードが速いです。
新たに事業を開始されたい方は中長期的な視点で取り組んでみてください。
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グランピング事業の参入を検討している方や、開発を進めている方にまず読んでいただきたい、レポートになります。
著者プロフィール
片山 聡仁(Toshihito Katayama)
立教大学・観光学部卒業後、入社。 入社後は、宿泊業界を中心に新規宿泊施設の開業や施設運営のサポート、マーケティングを主にサポートしている。 現在ではホテル旅館開発、グランピング、高級貸し別荘の新規開業をサポートしており、 事業計画の策定~設計アドバイザリー~オープン準備~運営まで一貫してサポートしている。