グローカル旅館経営研究会 6月例会 ③
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みなさんこんにちは
前回に引き続きグローカル旅館経営研究会6月例会の内容を一部抜粋してご紹介いたします。
ゲスト講座 蛍雪の宿 尚文様との対談記録
でございます。
主にコロナウィルス感染予防対策についてです。
当日は、以下のスケジュールで行いました。
例会テーマ「ポストコロナのマクロトレンドと旅館経営」
第1講座 コロナによる転換期に勝ち残る旅館経営法
第2講座 コロナでも立ち止まらない旅館の取組事例大公開
第3講座 ポストコロナ時代の旅館の新事業 地方創生×スイーツ活用術
ゲスト講座 ゲスト講座 蛍雪の宿 尚文様
情報交換会 コロナウィルスの影響を受けながら取り組んだこと、地元資源を活かした新事業
まとめ講座 ポストコロナのマクロトレンドと旅館経営 まとめ
ゲスト講座 蛍雪の宿 尚文様
今回ご登壇いただいた尚文様は、群馬県水上温泉郷にある地域の山菜・ジビエ・川魚などを活かした料理を提供している施設です。
客室規模は10部屋以下、高単価の宿として成功しています。今回はコロナウィルス対策をメインに、パネルディスカッション形式でお届けいたしました。
内容を一部紹介します。
尚文様について
〇提供している「山人(やまびと)料理」の由来
地域の食材を提供している宿の多くは「田舎料理」として販売しています。そういった中、より尚文らしさを提供するためには、
独自の名前を付ける必要があると考えた結果「山人料理」と命名しました。
命名した際に意識したことは「海の食材は提供しない」であり、地域の食材を主に利用しています。
〇高付加価値な食事を提供しているにもかかわらず食材原価9%を達成した秘訣
社員が山へ食材を取りに行っていることで原価を抑えることが出来ています。
雪国であることから冬に食材を確保することが難しい為、春に冬用の食材を確保しています。
〇SNSを活用した情報配信の取組
若手社員に任せて尚文や地域の情報を配信しています。時には地域へ取材に行き、
情報配信すると共に、従業員の地域の知見を高める取り組みにもなっています。
尚文様のコロナウィルス対策について
〇従業員の給与支給額及びサポート
休業期間中は、休業手当として全社員10割支給しました。少人数運営ができているからこそできた取組だと思います。
また、船井総研のコンサルタントを通した面談を実施し、気持ちが落ち込まないようにサポートしました。
〇守り(オペレーションの改善)の取組
従業員を守る取り組み
・全員マスク着用、体温管理を徹底
・食事の提供時、極力まとめて提供 等
宿泊客にお願いしたこと
・お客様のロビー滞在時間を極力短くするために、施設案内を改善
・複数個所に消毒液を設置
・送迎バスでは、2組以上乗られた場合は前後に離れて乗車を依頼
・貸切風呂の脱衣所においてあるアメニティを撤廃
・貸切風呂の利用者がいないタイミングを見計らい空間除菌・消毒
・チェックイン時の混雑を回避するために、混雑時は車の中で待機依頼
・チェックアウト時の混雑を回避するために、混雑状況を電話で伝える
・売店を消毒する 等
〇攻め(販促)の取組
・大々的な広告は難しい為、SNSでこまめに状況を配信
・地元の方向けにオリジナルプランを販売し、HP上で宣伝
・地域の食材を活かした新プランを販売
・遠距離ではなく、近距離の顧客をターゲットに設定
〇尚文のビジョン
・尚文を通して地域ならではの食材を配信していく
・これからの水上温泉を担っていく人材のために地域の活性化に取り組む
いかがでしたでしょうか。
今回は3回に分けて第1講座~第4講座の内容を一部抜粋してお伝えいたしました。
今回記載していない情報交換会については、研究会員様との意見交換の場となっております。
リアルな数字を用いた内容となっておりますので、評判が良く研究会の目玉となっております。
次回は9月に開催する予定です。
まだ参加されたことのない方は1回無料で参加することが可能です。
皆様のご参加をお待ちしております。