“マイクロツーリズム商品開発のススメ”

2020年6月29日

こんにちは。
今回はコロナによる旅館改革の1つとして商品開発のお話をします。

皆様もご存じのように、緊急事態宣言解除後もなかなか客足が戻らずに困っているところが多いです。
理由は簡単で、お客様は感染が怖くなり遠距離や時間がかかる移動を避ける傾向にあります。
感染防止のために、公共機関を避けてマイカーでの移動が可能な距離で旅を楽しむようになっている部分がございます。

お客様は“安心・近い・短い”を選択しがちです。
そして地域によって異なりますが、Go toキャンペーンが影響しています。

驚いたのがその効果です。
一律5000円負担してくれる県もあれば、最大15000円負担してくれる県もあり、
効果が分散すると思われたのですが、なんと金額にかかわらず多くの方が利用している状態です。
しかし、とある県の場合は高単価の宿しかお客様が集まりにくい状態が続いています。

3万円で15000円負担、2万円で1万円負担、1万円で5000円負担ならば、皆さんはどのクラスに泊まりたいですか?
いつもなら3万円が15000円になるならば、そちらに流れるのです。
つまり、高単価の宿に集中しているのがわかる県もありました。

さて、ここで大事なのがGo toキャンペーン後にリピートしてくれるかです。
今は安くなるから来ているのと、自粛のストレス発散で来やすくなっているのに甘えていると、
平時に戻った時に大変なことになります。

ただでさえ、安売り状態で営業しても地獄、休業しても地獄といった施設もあります。
そこで大事なのが商品開発です。今まで通りの商品でOTA に依存していては衰退してしまいます。
今こそ旅館革命の第一歩なのです。

【商品づくりはどうするのか?】

さて、商品開発と言ってもやり方がわからない方も実は多かったりします。
そこで、簡単な商品開発のコツを書きます。今回はマイクロツーリズムに絞ってみます。
都市部集客商品はまた次の機会にでもお伝えします。

★マイクロツーリズム商品開発のやり方★

(1)自社の強みを把握する(自然・歴史・体験・料理など)
(2)安心を担保するものを考える(コロナ対策)
(3)近郊のお客様ターゲットにした時に何を伝えたいかを考える
(4)遠くの〇〇より近くの◇◇みたいなものを考える
(5)自社だけでなく地元の地縁店も活性化できるコラボを考える
(6)売店を活用して体験コンテンツを考える
(7)思い出を形に残す方法を考える(写真や記録、アフターレターなど)
(8)お籠り需要対策をする(ネットフリックスやDVD、リモートワークなど)

まだまだございますが、今回はこのくらいにしますが、上記の8項目を実施してもらうだけでも効果はあります。
そこで大事なのがきちんと客単価を上げること。つまり高単価商品を作る事です。
ここで落とし穴があります。高単価の条件があります。

◆高単価の宿の条件◆

(1)ブランドイメージをつくっている
(2)清掃がきちんと出来ている
(3)特に水回りにお金をかけている(トイレや洗面台、特にドライヤーなど)
(4)アメニティにこだわりがある(シャンプーや歯ブラシ・カミソリなど)
(5)しつらえの品質が高い
(6)グラスや湯飲み・箸やシルバーなど人が触れるものにお金をかけている
(7)TVが大きい
(8)メニュー表やPOPが安っぽくなく旅館としての品質がある
(9)パブリックスペースの充実
(10)スタッフの制服が良い

このように高単価の宿の条件を作ってみました。
皆様の宿は何割出来ていますか?

是非とも高単価の宿になり勝ち残ってください。
そのための商品開発は非常に大事です。
昔みたいに松竹梅や時期によってちょっとだけ価格を変えるだけの商品では魅力は無いのです。
商品名もキャッチコピーがあったり工夫が必要だったり、まだまだ様々お伝えすることはございます。

そこで日本の旅館を守りたいという想いから7月9日に無料でWEBセミナーを開催します。
50周年感謝:新時代に勝ち残る旅館経営戦略WEBセミナーと題しまして
コロナからの新時代に勝ち残れるための旅館経営についてお伝えします。
是非ともご参加くださいませ。

この機会を活用していただき、日本の文化でもある旅館の底力を出しましょう。
お役に立てるように精一杯励みますので宜しくお願い致します。
皆様と画面越しにはなりますが、お会いできるのを楽しみにしております。

50周年感謝:新時代に勝ち残る旅館経営戦略WEBセミナー

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