『インバウンド集客』のために、“多国語ページを作成する時の注意点”とは?

2019年3月8日

 

 

 

 いつもお読みいただきありがとうございます。船井総合研究所 観光グループの王です。
本年も皆様により最新の情報/成功事例をお伝えしてまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 2020年には東京オリンピック、2025年大阪万博が開催され、インバウンド市場は今後も成長していく中で、政府も外国人観光客が受け入れやすい環境整備の促進を加速しています。

宿泊業界においても、外国人観光客の受入れを図るため、自社サイト内に多国語ページを作成しているホテル・旅館様が増えてきております。しかし、作成された多国語ページを訪日外国人が見て、本当に魅力を感じ、『予約』へつなげることができているでしょうか?
多言語ページを作るだけで満足してしまい、『予約』へつなげるためのサイト設計・情報設計の改善ができていないケースも多く見受けられます。

 そこで、今回本メルマガでは、『多国語ページを作成における3つの注意点』をお伝えいたします。

 ◆多国語ページを作成する時の3つの注意点とは?

≪1≫写真のバリエーションと紹介内容の分かりやすさ
多国語ページを作成する時に一番重要な部分です。料理写真の例として、外国人観光客に人気の旅館HPを調査してみると、
(1)料理全体の写真より、各メイン料理の写真掲載が多い
(2)地元食材の新鮮さをアピールする写真がある
この2つ傾向が強まっています。そして、スライド写真を4枚程度掲載している施設が多く、より料理のイメージを伝える工夫をしています。また、料理写真の紹介文章を短文でシンプルに作成し、外国人観光客に料理の魅力発信しています。

≪2≫外国人に特化したプラン商品の作成
『そもそもどこの国の顧客にご宿泊いただきたいのか?』を明確にすることが大前提ですが、強化したい国の情報を調査し、その国の習慣と文化を理解した上で、外国人に特化した高単価プラン商品を作ります。
ある施設は外国人が体験できる伝統工芸品作成プランや着物体験プランを作り、外国人観光客が宿泊と同時に日本の伝統文化を楽しめつつ、体験利用料によるプラン単価をアップを実現しています。

≪3≫予約導線を増やす、予約効果最大化
予約導線として、全体検索/日にち検索/部屋タイプ検索/料理検索/体験検索を設計し、それぞれのコンテンツから予約できる導線設計が重要です。そして、外国人の方はパソコンより、スマートフォンを使い、HPをご覧になることが多いため、スマートフォン版HPを重視した導線設計がポイントになります。この予約導線の設計に関しては、多国語ページだけではなく、日本語ホームページも同じような考え方で、実践することができます。

 2020年4000万人の外国人観光客が日本に訪れる中、日本の料理文化両方楽しめるのが、宿泊施設を持つ最大の強みといえます。今年中にインバウンドの取り組み整備を完了させ、2020年東京オリンピックに合わせて日本へ訪れる外国人観光客の受け入れや対応もスムーズにすすめていきましょう。

次回以降、具体的な取り組み例や事例もご紹介いたしますので、お楽しみにお待ちいただければ幸
いです。

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著者プロフィール

王 芸霖(Geirin Ou)

2010年4月来日、日本語専門学校2年間を通った後、関西大学商学部に入学。2016年IT会社に入社し、官公庁のシステム開発を2年間勤め、2018年により、船井総合研究所に入社。中国飲食のコンサルティング事業を経て、2019年1月から、旅館チームに配属し、現在インバウンド集客を中心とした旅館支援を行う。

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