地域一番企業が実施する地域活性と収益性を実現する新しい取り組みとは!?

2022年11月21日

山梨県身延町で下部ホテルを運営する代表取締役の矢崎様に、人気施設成功の秘訣についてお話を伺いました。

 

■施設の歴史やこだわりを教えてください。

当社は戦前に富士身延鉄道が下部温泉の付帯施設として開業したのが始まりになります。戦時中は療養所として、活用されました。その後太平洋戦争が終わり、ホテル業として事業を再開しました。その後は全国でも珍しい良質な建築資材を使った客室が石原裕次郎さんの目に留まり温泉療養のためにご利用いただくなど有名人の方にも多くご利用いただき、おかげ様で時代と共に規模を拡大していきました。一万坪という広さの自然林に佇む当社の「下部ホテル」では、引き湯の下部温泉共同泉のアルカリ単純泉と庭園内に湧出する自家源泉の単純硫黄泉との異なる2つの源泉を楽しむことができます。宿泊の方はもちろん地域の方からも日帰り入浴として多くご利用いただいております。

 

■貴社がグランピング付きの客室を作ったことによる変化を教えてください。

当社の客層は団体の、年配のお客さまが中心でした。全体で4割ほどを占めていました。団体のお客様は年々減少していき、若い方を取り込むために新しい施策が必要だと感じていました。当社の強みである料理や接客サービスだけですと若い方が興味を持つきっかけになりづらいため、若者が興味を持つようなコンテンツを宿泊分野で探していました。その際にグランピングが注目を浴びている頃でしたので、敷地に余裕のある歌舞伎の間で提供を始めました。客層はファミリーや夫婦・カップルなど若くなり、客室単価は繁忙期で10万円を超えました。

 

■貴社がグランピング付き客室を設置する際に気を付けたことを教えてください。

グランピング付き客室は、本当のグランピングをしたいと考えている方は来ないので、旅館としてのしっかりとした料理や温泉の提供を期待して皆様来られます。また、自社の強みや可能なことを加味しながらグランピングプランの提供を組み立てる必要があります。そのままグランピングを導入してしまうとオペレーションが煩雑になり、的外れなサービスとなり満足度も下がってしまいます。そのため当社では、グランピングの導入の際は自の強みとできることを現場と一緒にすり合わせながらプランなどを作成致しました。

 

貴社の今後の取り組みを教えてください。

当社は新規事業として「南山梨ツアーズ」という旅行代理店を立ち上げ、花火総合メーカー「マルゴー」と共同で、プライベート花火をホテル屋上から鑑賞できる特別プランを開発し、販売しております。長引くコロナ禍により、旅行需要が冷え込み花火大会も中止が続いております。そんな中思いをメッセージに記し花火に貼り付け打ち上げることで、夜空に輝く花火のように気持ちを明るく盛り上げてくれるイベントを、温泉で癒しを提供する旅館に宿泊しながら体験できるこの企画を考えるに至りました。こちらはお客様に好評で今後も新しいプランの開発を通じて、地域活性の一環となればと思っております。今後はこのように当社だけでなく地域が一体となって活性化できるような取り組みを実施していきたいと考えております。

 

下部ホテル様のHP

https://www.shimobe.co.jp/

 

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