小さな旅館でもできるインバウンドの集客のルール・基準値

2018年5月26日

本日のテーマは、「小さな旅館でもできるインバウンド」を見据えたインバウンド集客についてお話したいと思います。

最近の記事でいくつか触れさせて頂いた通り、近年のインバウンドの伸び率は目覚しいものがあります。

特にいわゆるゴールデンルートと呼ばれるエリアでは特に目覚しいものがあります。

そこで今回は旅館業で気になるインバウンド比率の基準値を解説したいと思います。

(今回は旅館の基準を記載します。従ってシティホテルやビジネスホテルは別編で書かせて頂きます。)

(ゴールデンルートツアー様ページより http://www.japantimeline.jp/jp/tours/the-golden-route/)

しかし、観光圏は徐々に拡大しているのも事実です。

その拡大には大きく6つのSTEPがあります。

STEP(1) ゴールデンエリアと呼ばれる観光地への外国人像(スピード速)

STEP(2) ゴールデンルート周辺の開拓による非有名エリアへの拡大(スピード遅)

STEP(3) 世界遺産等有名観光地の開拓(スピード速)

STEP(4) 世界遺産等有名観光地付近の開拓による拡大

STEP(5) 北海道、沖縄、福岡、金沢等国内観光旅行人気エリアへの拡大

STEP(6) 国内人気観光地周辺の開拓による非有名エリアへの拡大(スピード遅)

以降は特別な話題性(メディアのよる放映など)が起きるたびに基点ポイントとその周辺が開拓されるというSTEPを繰り返すことになります。

こうした中で、インバウンドを集客する際のルールがあります。

この基準は何かというと、国内客を大切にしながらインバウンドという話題性の高い収益要素を用いた安全性の高い経営を行うための基準値です。

下記の基準とはすなわち、2020年以降も継続して成長し続ける旅館であるための指標です。つまり、インバウンドは、貴重な収益源ではあるものの、為替相場の影響を受けやすく、リピートし難く、国際政治情勢、天災による増減など国内観光客以上に増減の波が顕著に見られるデリケートな客層であるということを忘れるべきではないのです。これを理解した上で下記の基準を参考に頂ければと思います。

(1)インバウンド人数比率20%以内を基準にする。

①インバウンド比率が7%(当日宿泊100人の内7名)で外国人が多い宿泊日と認識。⇒海外からも人気と好意的に考えられるレベル。

②インバウンド比率11%で外国人客が多い宿と認識。⇒国内客からの苦情・トラブルが一部発生するレベル。

③インバウンド比率20%以上で外国人客中心の宿と認識。⇒国内客とのトラブル発生可能性が急激に増えるレベル。

(2)インバウンド売上比率25%以内

経営の安全性を考慮するとインバウンド依存度が高まる程国内の観光客以上にリスクが増加する。

(3)欧米系を獲得する努力を最優先する。

国内観光客の印象、文化的には欧米系の顧客であれば、マイナス心理を持ち難い。

①欧米系

②台湾系

③韓国系

④中華系

上記の①~④の順×個人⇒団体の順で問題が発生しやすい。

このように国内客の心理を十分に考慮した数値を元に海外戦略を展開していくことがインバウンドというブームに乗り切るために最も重用となります。

インバウンド目標指標の設定で今日も「旅館から、笑おう!」

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