ホテル・旅館の「冷食参入」成功のポイント

2022年4月26日

いつもありがとうございます。
食品・観光グループの中野一平です。

今、食品業界にとって見逃せない市場は冷凍食品です。
単純に「売れる」という攻めの部分だけではなく、生産性アップ、サステナブルにも対応という守りの部分でも有効な冷凍食品、「自社のメニューを冷凍食品化し販売したい」「セントラルキッチンを作り効率的な経営に活かしたい」というご相談をコロナ前とは比較にならないくらいいただいております。

ホテル・旅館業向けに冷食の基本や通販のコツをお伝えするセミナーを開催しておりますが、本日はその中から、各企業のパターン別の冷食参入ポイントをお伝えします。

ブランドがある・ない × 物販経験がある・ない
で整理します。

①ブランドがある×物販経験がある
今、このゾーンにいるホテル・旅館はすぐに冷食参入された方がよいです。まず、「ブランドがある」は売上を作る際にも重要な要素であり、例えば、名もなき食品メーカーが直販ブランドを立ち上げても認知、浸透されるまでに時間とお金がかかります。
ブランドがあるホテル・旅館はそれだけで売れるためのハードルをひとつ超えていることになりますので、あとは具体的に冷凍食品を作り既存の物販チャネルで進めていくだけです。もちろん、売上目標によってその後の力の入れ具合は変わってきます。それでも、“名の知れた”ホテル・旅館がやりやすいことは間違いありません。
現状のお客様、既存顧客に対する販売、また、ブランドを活かして新規顧客からの受注も増加できます。
百貨店などへの卸営業もスムーズに進みます。

②ブランドがある×物販経験がない
まず、上記のようにブランドがあることが大きな武器になりますが、物販経験がない場合、「何からどう進めればよいのか」不安になるでしょう。
冷凍食品をホテル・旅館内での物販コーナーで販売、ECモールや無料カートを利用してスモールスタートでEC通販で販売、本業の会員やファンに向けてお知らせなどにより一定の売上を作ることができます。
ブランドがあれば、冷凍食品の販売そのものがニュースになり拡散される可能性は高いです(メディア向けお披露目会は必須!)。結果、店舗販売、通販、また、卸の瞬間風速も大きいものになります。

③ブランドがない×物販経験がある
ブランドがなくとも物販をされている場合は、物販での既存顧客への商品付加として売上アップが可能です。冷凍食品は基本的に売れやすいため商品付加がそのまま売上付加となります。まだそこまでのブランドがないという場合でも物販・通販の実績があれば、それを基に卸営業にもチャレンジしてみましょう。
百貨店やギフトショップ、食品小売店など、全国区ではないが「知る人ぞ知るホテル・旅館」の商品には興味を示す傾向が見られます。

④ブランドがない×物販経験がない
この場合、立ち上げてすぐに「みるみる売れていく」ということは残念ながら厳しいです。
逆に、しっかりと戦略・計画を立て、短期的ではなく少なくとも3年で売上・利益のとれる事業にすることを考えましょう。
いわゆる「よい商品」を作ることは当然として、メディア露出やWEB・SNSへの投資が必要となります。その回収に時間がかかるため、長期的に考える必要があるのです。
また、EC通販もまずはECモールでコツを掴み、その後、自社通販へと拡大することをおすすめします。

徐々に客足が戻ってきている中、それでも、何が起こるか分からない今後の第二の事業として冷凍食費事業参入のホテル・旅館は増えています。

ホテル・旅館向けの冷食通販参入セミナーは5月は11日、18日に開催いたします。ゲストはメディアにも多数登場の特殊冷凍機専門商社のデイブレイク様です。少しでもご興味をお持ちの方はぜひご参加ください。無料経営相談付で皆様のお悩みを解決いたします!

ホテル旅館・料亭向け 冷凍通販参入セミナー

https://www.funaisoken.co.jp/seminar/084167
【開催日時】
①2022/05/11 (水) 13:00~15:30
②2022/05/18 (水) 13:00~15:30
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