草津町長が語る「 観光地の集客のコツ 」とは!?
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いつも本コラムをご愛読いただきありがとうございます。
船井総研の山田友也です。
今回のコラムでは、2021年1月20日に行われた、グローカル旅館研究会の講演内容を、ポイントを絞ってお伝えしたいと思います。
今回のゲスト講師は、にっぽんの温泉100選で17年連続 1位である草津温泉の町長を務めている黒岩信忠 氏にご講演いただきました。
その講演内容を3つのポイントにまとめます。
目次
①シャンパンタワーの一番上を町長自らがやる!
シャンパンタワーの様に、1番上のグラスに注がれ続ければどんどん下に降りていき、やがては満タンになる。
草津町の中心が人を集めるシンボルになることで、草津町のみんなを豊かにすることができるという考えです。
一時は「 観光ばかりやってどうする 」という意見が出てきたことがありましたが、
観光地そのものを魅力的にしていく必要がある。
従来の旅館宿では、宿の中で宴会をしてお客様は宿から出ないと考えている方は多い方と思いますが、
お客さんが宿の外を出て歩き、草津という「 町 」を楽しまなければ、飽きてしまいリピーターにならない、
年間の訪問回数が増えないと考えていました。
②どこで撮っても絵になる町(景観)づくり
草津町長は、100年経っても魅力的な町はづくりを目指しており、100年続く町にするためには、
「 清潔感 」がとても重要と仰られていました。
黒岩町長は草津町の景観の改革を行いました。
草津町の公衆トイレに1億2000万円の投資をし「 日本トイレ大賞 」の獲得や365日24時までの草津町の湯畑ライトアップなど民間では管理できない規模間での取り組みを実施されています。
③1番PRしてくれるのは「 お客様 」
シャンパンタワーの1番上(集客の企画)と町に親しむ下地作りを徹底的に取り組むことで、お客様が草津町の魅力を周囲に伝えてくださいます。
特に若者は写真を取ってSNSに載せるため、世界中に広告費無しで沢山PRをしてくれます。
もともとは高齢者が多い山の中の湯治場でしたが、若い女性へターゲットを絞り
・女子学生の修学旅行
・女子会
の団体客をメインに誘致を行いました。
その結果、女性の来客数が増えたことにより草津町の魅力が拡散し、その結果として男性も自然と集客に繋がりました。
今回の講演内容をまとめますと
「 魅力的な商品(町)づくりはいつの時代も大切 」
ということです。
魅力的な商品がなければ集客できません。そもそも、来店する動機(魅力)がないからです。
魅力的な商品を作るためには、まず、自社の強みと自社を選んでくれるお客様の特徴を深く分析することが重要になります。
グローカル旅館経営研究会は、地域にしかない資源、魅力を活かし、世界に発信できるグローカル企業を輩出することを目指している、宿泊業の経営者向け経営勉強会です。
毎回ゲスト講師をお招きして最新のトレンドや成功事例をお話いただいております。
初回は無料でご参加いただけますので、業績アップを実現したい旅館経営者の方は、是非お気軽にご参加ください。
著者プロフィール
山田 友也(Tomoya Yamada)
専門は顧客を集めるマーケティング全般とし、既存の枠にとらわれない発想力と365 日の情報収集力で常に新たな集客手法を提案している。 事業規模に関わらず積極的な提案で常に一緒に成長し続ける企業のお手伝いをするコンサルタント。