人材不足に対する3つの対処法
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近年あらゆる業界で人材不足が叫ばれています。
東京ではコンビニや居酒屋の時給は優に1,000円を超えています。
人材不足は人口減少/少子高齢化に比例して益々深刻になることは間違いありません。
もはや、内定取り消しなどとニュースで騒がれることも最早なくなっているのです。
こうしてくると、労働集約型産業にとってこの状況は非常に面白くない状態です。
人材採用コストは上昇し、売り手市場が有利になる為人材の離職率は上昇します。
このように、人手が足りなくなると、せっかくの繁忙期にも部屋提供を中止する必要が出てきます。
一般的に企業のP/Lにおいて、人件費率は30%前後が適正価値と言えますが、
現状の状態では、数年後自動的にこの比率が上昇していくことは間違いありません。
それでは人材不足に対して以下にすべきか?
私は3つの方法を提唱します。
①新卒採用×定着戦略の徹底
②質を下げない労働の効率化により、必要人員を削減する。
③他旅館との人材シェア体制の確立
上記の3つです。
①新卒採用×定着戦略の徹底
①に関しては、船井総研のセミナーでもよくお話をさせていただく内容です。
人材獲得コストが上昇するので、獲得した人材は決して失ってはならない。
このために、労働環境/キャリアステップ働き甲斐を提供できる職場環境を作らなくてはなりません。
最近ではこの具体的な方策として、企業の経営方針発表会×評価賃金制度構築依頼が非常に増えています。
未来とお金をしっかりと明示することで、新卒を会社好きに育てることが求められます。
②質を下げない労働の効率化により、必要人員を削減する。
こちらも非常に重要なテーマです。日本人はどうしても足りないと増やすという発想をしがちです。
医師不足、弁護士不足大体こうした時に日本では人を増やすことを良しとします。
しかし、冷静に考えて見ましょう。人材採用には様々なコストが発生します。
そして人材は今後も厳しくなるとするとそもそも従来の業務と同じやり方では成り立たなくなる可能性が極めて高いのです。
なので、業務の効率化を徹底的に図る必要がでてきます。ピークタイムにあわせた正社員人員ではなく、P/Aを上手く活用する
ピークタイムシフトを構築し、正社員でなくとも短期間で即戦力にできる育成体制及び顧客満足度に影響を落とさない部分の徹底的な
ローコスト化を実施しなくてはなりません。これは、業務及び職場(資料や導線含む)の5Sとマルチジョブによって明らかになります。
実際にお付き合い先では、明確な指揮官を用意し、インカムで状況の確認指示をすることで人員が大きく効率化されました。
また、動画マニュアル/料理のレシピ化で育成時間が大幅にカットされ、非常に効率がよくなっています。
ぜひ今の働き方を正義とせずに振り返ってみることをお勧めします。
③他旅館との人材シェア体制の確立
③に関しては中々難しいでしょうが今後船井総研では力を入れたいと思います。
なぜなら、研究会という会員組織の中でも繁忙期・閑散期は明確に違います。
研究会会員様のスタッフさんに対して、共通研修・マイスター制度を導入すればヘルプ制度も実施でき、人材雇用の安定・コスト削減も
実行できます。そうしてお互いの旅館のよい点・悪い点をしっかりとシェア・改善しつつ旅館業に必要な組織作りを提案していかなくてはならないとも考えています。
ぜひ皆様の旅館でも大忙しなGWに人材問題浮上するでしょう。
しっかりとこうした点を意識し、まずは徹底した「業務効率化=人時生産性の向上」をしていきましょう!
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