クチコミ 4.7 以上の人気施設が目指す、高級化戦略とは!?

2022年9月12日


岐阜県養老町で滝元館 遊季の里を運営する代表取締役社長中村様に、人気施設成功の秘
訣についてお話を伺いました。

 

■施設の歴史やこだわりを教えてください。

山自体を先祖が持っていたこともあり、お茶屋さんとしてスタートしたのがはじまりです。
元々は団体中心の宴会旅館でしたが、今から 20 年ほど前に個人客向けに露天風呂付客室を作りました。
こだわりは、山の上にあるのでその絶景を愉しんでもらうこと。
眺望を活かすために客室内から見ても露天風呂が邪魔にならないように工夫しています。
例えば、格子のないガラス柵などです。

 

■露天風呂付客室を作ったことによる変化を教えてください。

一気に全部の部屋に露天風呂を付けたわけではなく、徐々に徐々に開発を行っていきました。
その結果、元々20 部屋あったものが今では 11 部屋となっています。
私が社長になってから 4 部屋追加しました。
当初は、30~40 代の夫婦が利用されるかと思っていましたが、実際はカップルなどの若者中心で驚きました。
また、平日にはひとり旅の方も利用します。こちらは老若男女問わずご利用いただけています。
もちろんのこと単価も以前に比べると圧倒的に高くなっています。
懸念されるのが単価アップによる稼働率の低下です。
しかし、こちらも露天風呂付客室にしたほうが稼働率も良くなっています。

 

■露天風呂付客室を作るにあたっての注意点を教えてください。

まずは、全館休業にするのか。
昼間工事しながら営業するのか。
というポイントです。
どうしても工事にあたっては音や足場などいろいろなことが起きるため、短期間で集中的に行った方が良いかと思います。
あとは荷加重です。
今までなかったところに浴槽をつける形になるので、重さに耐えられるかどうかで大きく見積もり金額も変わってきます。
また、水回りだけでも費用がかなり掛かってくるので確認が必要です。
設計施工会社は、最新の部屋は大手の会社さんにお願いをしました。
私が社長になってからすぐに変えたところは地元の会社さんに頼んだのですが、近年はかなり露天風呂付客室が増えています。
そのため、多くの事例をもっている大手会社さんに依頼しました。
結果、かなりデザインもイメージに近くとても良い部屋ができました。

 

■施設全体として取り組んでいることを教えてください。

お客様との事前の接点を大事にしています。
というのも、お越しいただいてからはあまり接点をつくらずお客様にくつろいでいただく、お客様の世界観を大事にすることを意識しています。
そのため、予約時に何かしら質問事項やチェックがあった場合には、必ず電話をして当館でできることできないことを事前にすり合わせを実施。
その結果、お客様も宿泊前から良いイメージをもってお越しいただけます。
他にも、各種サイトのクチコミ返信もまめにするようにしています。
クチコミの点数が伸びると比例して予約数も上がってくるのです。
毎月同じタイミングで測定することでデータの推移も見ることができます。
最近では、オンハンドのデータを見ながら単価やキャンペーン参画などもリアルタイムで判断できるようにしています。

 

滝元館 遊季の里様の HP

https://www.yukinosato.co.jp/

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