低価格でおしゃれな施設を立ち上げることで、お客様より支持された企業

2021年8月3日

東京都心部などにBBQ場である“デジキュー”を展開する株式会社デジサーフの代表取締役社長高橋佳伸氏に、同社が手掛けるグランピング施設に関してお話を伺いました。

 

■貴社のグランピング事業のきっかけを教えてください。

弊社はデジキューというバーベキュー施設を国内で展開し、これからは通年で楽しめるようなアウトドア施設を目指し「ホテルに行く感覚で、手軽にアウトドア」をコンセプトに施設を立ち上げました。

 

また、私は30歳になってから8年間ほど一年中世界を回ってサーフィンやスノーボードをする“セミリタイア生活”を送っていた時がありました。その際にニュージーランド居た時があり、オーストラリア人がインバウンド向けに事業をしているのを見ていました。一時は非常に儲かっていましたが、その後ニュージーランドにインバウンドが来なくなり事業が破綻しました。その経験からインバウンド向けに事業をするのは危険という認識が生まれました。それもあり、グランピング事業をする際は国内向けに、若い人たちが楽しめることを主眼に置いて事業の立ち上げをおこないました。

 

■貴社のコンセプトやサービス・商品の設計に関して、教えてください。

弊社のコンセプトは「都市型キャンプ」ということもあり、都心から車で1時間以内を出店候補地の目安にしています。またうちの施設を目的としてもらうために景色が良く便利な場所(例えばショッピングセンターの近くなど)も条件としています。

 

また、サービスに関しては外部と上手に連携して事業を運営しています。例えば地元のレストランと連携してケータリングの提供、清掃は外部委託、さらに接客は地元のブライダル施設と連携しています。弊社は施設づくりと集客に集中して、それ以外は外部のプロを活用することで、すべてのサービスにおいて高い品質での提供をし、顧客満足度を上げようと考えています。また基本は無人を目指しているので、接客などを内製化する予定はありません。

 

価格に関しては、なるべく安く提供できるように考えています。近隣施設の大手グランピング施設は、価格が2万円弱ですが、弊社は約半分の価格で提供をしています。高い品質で安く提供するにはコストカットが必須です。弊社では、オリジナル製品を作り、施設に導入することで初期投資を下げています。特に通年でできるバーベキュー施設に関しては1棟当たり1,000万円未満と、他社は真似できない安い価格で作り上げることが可能です。そのため、価格を下げてお客様に提供することができました。

 

■貴社のグランピング事業の初期投資、PLや稼働率等の経営数値を教えてください。

オープンからずっと11月までずっと満室で、今年の3月の稼働率は約80%となっています。高稼働率を実現できたのは、おしゃれなで低価格な施設であることが女性客を中心にファミリー層や男性客からも支持されているためかと思います。

 

また弊社では、販促費を使わずに上記稼働を実現しています。この施設の立ち上げもそうですが「珍しいもの、新しいもの」を作るようにしています。施設の魅力があれば販促費をかけずに、集客することが可能です。実際、弊社のインテリアはアメリカのPalm Springsをコンセプトにデザインを依頼したり、リゾート感あふれるバーベキュー場など非日常感を演出したりして、魅力的な施設にしました。

 

■今後の展開を教えてください。

今後も出店を加速させてたいと考えています。具体的には年間6施設、5年で30施設を考えています。今後もグランピング市場は成長していくと思います。日本のレジャーは欧米と比較してまだまだ伸び代があると思います。それに応じて大手リゾート施設も出店を加速していくと思います。ただ、低価格での勝負であれば追随することは不可能だと思います。そのため弊社はこれからも低価格でおしゃれな施設を展開し続けるつけて、大手と差別化して展開するつもりです。

 

URBAN CAMP HOTEL MARBLE BEACH様のHP

https://digiq.jp/bbq/marblebeach/

 

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