自社の強みをグランピング事業に取り込み、スモールスタートで事業を成功させた企業

2021年5月31日

バンケット事業、EC事業やPPP事業など多岐に渡る事業を行っており、新規事業としてグランピング事業を立ち上げて成功した株式会社日比谷花壇。同社の地域創生事業開発部/コンテンツ事業部 副部長 藤部拓己氏にお話を伺いました。

■貴社のグランピング事業のきっかけを教えてください。

きっかけは新たな事業の柱の候補として、始めたのがきっかけです。アウトドア事業が伸びていることや弊社の接客の強みを生かせるなどの外部・内部要因もあり、グランピング事業を選びました。

■貴社として理念、どんなブランドづくりを意識したかを教えてください。

企業理念として、
「花とみどりを通じて、真に豊かな社会づくりに貢献する。」
「ホスピタリティを尽くして、人々の暮らしへ愛と感動のシーンを提供する。」
という理念があります。

自然は私たちに生きる力を与えてくれます。 そんな心地よい心温まる風景を創りたい。 社会に、人々に、心のゆとりや潤い、そして安らぎや夢のあるくらしを提案したいと考えています。またホスピタリティ溢れるお客さまとのコミュニケーションを通じて、 花を単なるモノではなく贈る方も贈られる方にも喜んでいただけるメッセージとして、また人生の大切な瞬間における感動の演出として、 さまざまな日常の生活シーンの中に、 常に新たな花のある生活文化を創造していくことで、 より豊かな社会づくりに貢献しいきたいと思っています。

そのため、グランピングでは日比谷花壇ならではの植物を配したコーディネイトとともにコミュニケーションが生まれやすいデザインを大切にしました。小上がりになった室内スペースやパノラマデッキなどの見た目と機能こだわりつくしたデザインで、お客様に極上のいやし空間を提供できる設えとしています。お食事はフルサービススタイルで滞在時間を100%自由にお使いいただけるようにしています。また、長年の接客の経験を取り入れたサービスの提供など弊社の強みをグランピング施設に反映させました。

 

■大手予約サイトのレビュー数がグランピング施設の中でも非常に高い。その顧客満足度の秘訣や再来店の工夫について教えてください。

弊社の接客が特にお客様より支持されていると思います。長年の小売りやブライダルの経験から、接客研修プログラムと接客マニュアルが存在します。それに基づき研修を行っています。また対人サービスではお客様ご自身が気づかれてないニーズを汲み取りご提案することを意識し、Noと言わない接客を実施しています。

 

■貴社の稼働状況を教えてください。

2020年の8月にオープンしました。オープン後は90%で推移しました。コロナ禍で稼働は落ちましたが、現在の稼働状況は高く、ゴールデンウィークの予約状況は連日満室となっています。事業を始める際には色々な類似施設を参考にさせてもらいました。弊社は海外のような本物のグランピング施設を目指してグランピング施設のコンセプト・商品を設計しました。そのため国内の本格的なサービスを提供するグランピング施設を特に参考にしました。

また事業開始時点で新型コロナウィルスの影響もあり、2棟からスタートして徐々に規模を拡大する予定でした。新規事業であることからスモールスタートで内部環境や外部環境に合わせて今後規模を拡大していく予定です。

 

■今後の展開を教えてください。

弊社の他部署との連携や外部との連携を強化していきたいと考えています。
弊社にはウエディング事業やEC事業など多くの組織が存在しています。そことグランピング事業との連携を加速していきたいです。例えば現在弊社ではウエディング事業と協力して“グランピングウエディング”を進めています。今後も横断的に他組織と連携して弊社ならではの独自のサービスで差別化をして、よりお客様の満足度が高いサービスを開発していき、将来的にはフランチャイズ展開を考えています。

 

日比谷花壇の”STAY”「里楽巣 FUJINO」様HP

https://www.hibiya-stay.com/relax/

 

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