自社のビジョンを持ち、理念経営を貫くことで成長させた企業

2021年4月13日

「東京の秘密の森に世界で一番美しいアウトドアフィールド創る」というビジョンをもとに、Circus Outdoor TOKYOのフィールド運営をしている株式会社NOX Intervillageの田中シュナイダー茜氏にお話を伺いました。

■貴社の理念経営のきっかけについて教えてください。

弊社は、テクノロジーと自然が融合した未来の人間社会を研究する企業です。私たちの構想は、自然と共存する50年後の人間社会を研究する森という大きな理念のもとCircus Outdoor というブランド名でグランピング事業を運営してきました。まだ「グランピング」という言葉が日本に浸透する8年程前から東京の秘密の森で世界で一番美しいアウトドアフィールドを創るというVISIONを掲げ、どうしたら森に人々を連れてくることができるのかを考え、ご縁があり現在は奥多摩町でCircus Outdoor初となる常設の施設を2018年にオープンさせました。

私たちは、敢えて自然が圧倒的に豊かで周りに何もなく、人がいない、行きにくい場所に施設を創りました。研究する企業として、テクノロジーが発達する今後50年以内に起こり得る未来を想定した上でCircus Outdoor TOKYOのコンテンツ力だけでどれだけのお客様に施設にお越し頂けるかを検証しています。オープン当初、「Nature TOKYO Experience」という東京の自然を活用した新たな体験型エンターテイメントを創出するプロジェクトに選出して頂きました。そのお陰で、国立自然公園という規制が厳しいエリアに奥多摩町の行政の皆様やCircus Outdoor TOKYOを一緒に創り上げて下さっている多くの企業様のご協力のもと自然の中で過ごす新しい体験を世の中に提案出来ました。お陰様で多くのメディアにも取材して頂き、国内外問わず様々な国や地域からお客様にお越し頂いております。

 

■日本で1番宿泊単価が高い理由を教えてください。

私たちがCircus Outdoor のブランド名を使ってグランピングのサービスをお客様に提供する場合、とても厳しいルールを設けております。その理由は、グランピングのルーツや歴史を大切にしており、忠実に再現する事でお客様にはその当時と同じような体験をして頂きたいと思っているからです。例えば、テントの中にはアウトドア商品を一切置いておりません。もともとグランピングとは、100年程前にヨーロッパの貴族達がアフリカにハンティング(狩り)をしに旅行に出かけた際、テントの中に自国から運んだ高級な家具達を設え生活していた事が起源となっています。その為、テント内はそれぞれのお部屋のコンセプトをもとに提携している家具屋さんがCircus Outdoorのストーリーをもとにこだわりぬいた家具や調度品で内装をデザインしております。また、お食事に関しては専属のシェフが付きフランス料理で世界第3位を受賞しているシェフがつくるフレンチのフルコースをご用意しております。

滞在中は、お客様に快適に過ごして頂けるように様々な体験コンテンツも不定期ではございますがご用意しております。毎回Circus Outdoor TOKYOにお越し下さるお客様に、初めての体験をして頂けるように日々試行錯誤しております。

 

■今後ありたい姿や目指している目標についてお聞かせください。

宿泊のご予約を頂く時期は、夏の季節が多いのですが私たちは「グランピング」に最適な季節は夏以外だと考えております。Circus Outdoor TOKYOにお越しになるお客様のほとんどが、アウトドア経験の少ない初心者の方です。アウトドアに興味がない、キャンプをした事がないお客様にとっては、逆に夏のグランピングは暑い、虫もたくさん出るなどデメリットな体験になる可能性も高いです。これらの理由から、特に私たちは「冬」のグランピングをオススメしております。最後になりますが、長い期間グランピングの事業を継続してきましたが私たちの目標は、グランピング場を創る事ではありません。私たちは、近い将来現在の急速なテクノロジーの進歩により今まで人間がしていた仕事がロボットに代わる時代がやってくる事を想定してます。その時に、「人を楽しませる仕事」はなくならないのではないかと考えております。そんな近い将来起こりうる未来を想像しながら、人を楽しませる事のできる世界に類を見ない美しく完成する事のないアウトドアフィールドを東京の秘密の森に創っていければと思っております。今回、成功事例としてインタビューをして頂き大変光栄です。しかしながら、私たちも自然が相手のサービスであり、日々様々な課題や困難な場面に直面しながらお客様に喜んでもらえるサービスを追求し挑戦しております。私たちが考える成功には、まだまだ届いておりませんがこれからグランピング事業を始めようと検討されている自然を愛する企業や個人の方々と時代の変化の流れと共に一緒にアウトドアの新しい楽しみ方を提案し続けられればと思っております。少しでも弊社の経験が多くの方のお役に立てる事を願っております。インタビューして頂きましてありがとうございました。

 

Circus Outdoor TOKYO様HP

http://circusoutdoor.com/

 

一覧へ戻る

船井総研へのお問い合わせ・無料経営相談

無料経営相談のお申し込みはこちら

コンサルタントコラム

ページのトップへ戻る