「日本一の星空・美しい自然の中で過ごす」をテーマに、異業種から参入して高収益グラン ピングを実現!
mökki STARDUST GLAMPING achi villag を運営する株式会社丸泰代表取締役の伊藤様に、グランピング成功の秘訣についてお話を伺いました。
■貴社の理念、ブランドで意識した点を教えてください。
弊社は株式会社丸泰という建築事業、ビル用サッシや LP ガスなど合計 9 事業を手掛けている会社になります。新規事業として「mökki STARDUST GLAMPING achi villag」を立ち上げました。元々、観光事業には目を付けておりました。というのも、①IT 事業、②シニアビジネスと③観光事業は人口減少の日本でも有望な業界として考えており弊社としても進出のチャンスを伺っておりました。特に観光業は地方の中小企業でも主役になる分野だと考えており注目しておりました。その中でもグランピング事業は地域貢献と収益性を両立できる事業ということでグランピング事業を選択しました。
新規事業に関しては社長の私と幹部だけではなく、経営企画室と一緒に進めています。
経営企画室の抜擢の基準ですが、会社の理念・考えを理解・体得していることを一つの基準としています。我が社は、全員で「幸せの山に登る」を合言葉に、社員 1 人 1 人が好きなこと、得意なことに帆を揚げて、仕事を工夫し、楽しむことを大切にしています。そして仕事を通じて、個々人が好きなコトや得意なことを増やせるような社員になるように教育をしています。その結果、新規事業開発で必要な新しいことに抵抗がないこと・積極性を身に着けられることに繋がります。弊社ではそうした社員を経営企画室に抜擢するようにしています
■高い顧客満足度の秘訣や再来店の工夫
弊社は岐阜市に本社を置き、岐阜や名古屋などの東海圏を中心に事業を行っております。そのため候補地は東海3県及びその付近で考えておりました。大企業のように大きなヒトモノカネといった経営資源を投入できないため、一番の差別化要素である立地は慎重に決めました。飛騨高山や伊勢志摩といったその土地自体にブランドがある(来る理由がある場所)を中心に探しました。またそういったブランド力がある場所は競合も多いため、ライバルが少ないことも加味して候補地を探しました。その結果日本一星空が綺麗な場所として有名な、長野県の南端に位置する「阿智村」を候補地として決めました。
日本一の星空を満喫する”星空グランピング”と謳い、星空を活かすようなアクティビティ(星空観賞)や女性が満足するような水回りとアメニティを心掛けることで、SNS や取材を通じてオープン前から認知していただき、高稼働を実現しております。
また、社長自ら現地に赴いて現場の改善や PDCA を回すようにしていることも顧客満足度アップに貢献していると思います。加えて立ち上げ前には 50 以上のグランピング施設を調査・視察をしており、色々な施設の良い取り組みをいいとこ取りしたサービスやアクティビティも寄与していると考えています。
■今後の展開と今後新規事業を考えている経営者の方へのアドバイス
今後はグランピング事業に拘らずに、収益性の高い事業を考えています。具体的な業界では観光分野での事業を考えており、宿泊・体験に関わるものに関して関心があります。
新規事業は成功と失敗の定義が難しく、成功と失敗は紙一重の差と思っています。とはいえ、やるべきことをやらないと成功も無いわけで、一歩を踏み出すこと自体は大切だと思っています。ですが会社として新規事業をやる以上、新規事業として抵抗がある社員や既存事業をやっている社員などとのハレーションが起こる可能性があります。そのため新規事業への予算配分や理解を得るような配慮など仕組みづくりを行うことが、新規事業のメンバーだけではなく既存事業のメンバーにとっても良いことだと思います。
mökki STARDUST GLAMPING achi village 様の HP
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