黒字に立て直すお手伝いがしたい、そういうコンセプトから始まったんですよ。」

自社のロゴを指指しながら、株式会社宿力の佐伯専務取締役は話す。

「ありがたい事に今は所謂繁盛旅館と呼ばれるお客様がほとんどですので、新しい提案をどんどんさせて頂いています。しかし改めてこうした機会に出発点を考え直すと、あくまでも業績に関係なく宿の力になることが我々の使命だということなんですね。」

株式会社宿力は、元々は石川県能登の「百楽荘」という旅館を前身とした企業である。
百楽荘はかつて、「幽霊旅館」とメディアに取り上げられたこともある宿である。築40年の老朽化した施設、売上の3倍近くの借金、スタッフの平均年齢60歳以上。誰もがつぶれると思っていた。

しかしたった10年間で「利益‐200万円→＋1億円」、「客単価：8千円→3万円 」、「稼働率40%→80%」。今では中々予約が取れない、日本有数の人気高級宿「じゃらん地域No1売上」「楽天トラベルアワード2014金賞受賞」しつつ“自社比率50%”を達成している。

近年では、テレビ・新聞・雑誌で多数紹介され、30ヵ月連続で過去最高売り上げを更新
中している高収益旅館に生まれ変わったのである。

そんな百楽荘の経営者萩原聡彦氏は、同じ思いや苦労をしている「宿の力になりたい」「宿に力をつけたい」そんな思いから現在の「株式会社宿力」という会社が出来上がったのである。

株式会社宿力は、現在グループが経営する百楽荘という旅館経営・集客の現場で獲得した「本物のノウハウ」を用いたWEB集客代行サービス・コンサルティングサービスを提供している。

成功事例は全国に多数あり、現在８０社の旅館の集客を担っている。（2015年９月末）

旅館業という業種は、「衣・食・住」を含んだ複合型業種とも言える。つまり、多くの中から業績UPの「ポイント」を正確に抑えたノウハウが必要になる。従って、単にWEBの知識があるといった会社で業績をUPのお手伝いをするのは中々難しい。
しかし、宿力には、実際の旅館、しかも地方の非有名観光地にある赤字旅館を１０年で営業利益１億円に生まれ変わらせた実績とノウハウがあるのだ。これは他のWEB会社には絶対に持ち得ない独自性と言える。
又、通常のコンサルティング会社はコ担当ンサルタントが経営者と業務を行う。しかし、多くの場合電話がつながり難かったりと作業が進まないことも多々ある。しかし宿力の場合は、コンサルタント（訪問相談役）と運用担当者（実務担当）がチームを組み、いつでも対応できる仕組みになっている。

これにより、スピード感のあるWEB運用をリアルタイムで実施できるのだ。

「通常のコンサル屋さんは、相談業務も実務業務も一人が全部抱えるのでスピード感が失われるんです。弊社では、課題解決のブレーンと運用のスペシャリストは同じである必要はないと考えています。チーム全体で担当宿の業績をあげるのが宿力の特徴です。従って、担当コンサルタントの能力頼みの当たりはずれがほぼ起きないんです。」

「宿力では上記の３つの事業の柱を中心に「宿」の力になる業務を行っております。
他に百楽荘経営実績から経営改善コンサルティング等WEBを超えたご支援も実施しております。
旅館経営の実績を活かし、他にはできない具体的な支援力に対してご好評頂いております。」

グループが経営する百楽荘をはじめとした旅館やご支援先の旅館・ホテル様の“現場”からその時代に求められているサービスを常に追及して行くことが本当の意味で宿力という会社が観光旅館業の役に立つ＝宿の力になる、宿に力をつけることになると考えています。
今後は売店のアライアンス事業を始め、全国の旅館・ホテルネットワークを活かした事業を強化して行ければと思います。」
（特別対談ゲスト佐伯氏、インタビューアー・文責：船井総研）