【集客に繋がるグランピングの要素とは?】グランピング事業参入予定の方、運営事業者様!食事のポイントとは?

2021年7月21日

みなさま。
いつもありがとうございます。
観光宿泊グランピングチームの新井です。

本日は、開業ラッシュが始まっている、グランピング施設の食事のポイントについてお話いたします。
弊社への相談事項として多くいただいているのが、集客についてのご相談です。
「稼働が近隣の施設よりも少ない」「開業準備に集中してしまい、集客が遅れてしまった」「事業計画は作ったが、実際に集客に繋がるコンテンツかが分からない」など、既存の施設様やこれから開業また、開業前の準備段階でも、集客については皆様、お悩みのことと存じます。
今回は実際の弊社の開発事例や調査結果を基に、グランピング施設において必要な集客のポイントを解説いたします。

集客に繋がる要素とは?

集客を考えるうえで重要になるのが、差別化になる要素を洗い出すことです。
他の施設と比べたときに、自社はどんな違いがあるのか。こちらは、ポジション戦略とも言えます。
近年の開発動向を見てみると、施設自体はドームテントの開発が増加し、施設設備のグレードは上昇傾向にあります。
今後も施設設備のグレードが上がることが予想されます。また、立地環境などにも左右されることが多く、ハード面での差別化はとりにくい状況です。
そこで注目するべきは、ソフト面、特に「どんな体験ができるのか」が差別化のポイントとなってきております。
では、体験での差別化で重要となる要素は、
・食事による差別化
・体験アクティビティによる差別化
上記の2つが差別化要素となります。
グランピングが選ばれているポイントして「三密回避」と「非日常体験」というのがあります。
独立した客室と、食事もパーソナルな空間で楽しめることが多く、三密回避の旅行先として選ばれていました。
また、自然に囲まれた空間の中で、いつもとは違う食事体験、普段ではできないアクティビティ体験など、
その施設でどんな過ごし方、どんな体験ができるのかが選ばれる要素となります。
実際に宿泊したときに体験はSNSでシェアされることも多く、シェアされている体験を見た人が、同じような体験を求めて宿泊されるという流れも起こっています。
シェアされる内容は、施設設備の写真や風景写真などもありますが、多くの投稿は食事の内容になります。
実際に関東地域のグランピング施設の食事提供状況を整理したところ、
約7割のグランピング施設で、食事提供が行われています。
またそのうち1泊2食の提供が可能な施設の方が多く、食事提供が無い施設というのは少数派となっていました。
BBQスタイルでの提供がほとんどであり、宿泊施設やレストランに併設されている施設では、
それ以外の提供スタイルが見られました。
実際の提供状況を見ると、食材をカットしただけの簡易なものもあれば、
スキレットなどの鉄鍋を最終加熱することで食事が可能な少し手のかかった料理など複数の提供スタイルがありました。
では、実際のグランピング施設での提供としてはどのようなものが必要なのでしょうか。

グランピング施設の食事のポイントとは?

食事提供を進めていくうえで重要なポイントは3つです。
①近隣施設が提供している食事内容を整理すること
②自社のコンセプトに合わせて提供内容を整理すること
③自社で提供が可能な内容、または提携先を見つけること
上記にて提供内容を決めていくことが必要になります。

①近隣施設が提供している食事内容の整理は、
それぞれのHPの情報や実際の試泊などを通して、どのような提供内容で提供方法はどのように行っているかを整理します。
食事内容と提供方法で整理することで、どこの分野で自社が差別化を取れるかが明らかになります。
まずは、近隣施設の状況整理からスタートをしてください。

②自社のコンセプトに合わせて提供内容を整理には、
施設コンセプトを固める必要があります。
こちらは前述の、ポジション戦略に合わせて整理をすることが必要です。
自社は提供方法で差別化を取るのか、それとも食事内容で差別化を取るのか、それとも両面で差別化を取るのか。
競合環境を整理することで、自社のポジション取りが容易に確認できます。
また、自社として例えばですが、ウェルネスに強化をする。また非日常に特化するなど、
方向性があるのであれば、それに関連する食材や提供内容を増やすことで差別化要素とすることも可能です。
自社のコンセプトと近隣状況を比べることで、差別化が図れるかどうかを確認することができます。

③自社提供か、提携先の選定については、
自社の開発計画としてそもそも調理場の環境としてどこまで提供が可能なのかによって大きく変わってきます。
自社提供できる範囲が少ないのであれば、外注で提供するなど提供できるのかどうか。提供できないとしたら、
連携を取って解決できる方法がないかを探していくことになります。
こちらは連携パートナー自体が料理の差別化要素ともなり得るため、②で定めた内容に一番近い内容で提供できるように調整が必要になります。

どういった料理を提供するのか。その提供方法はどのように行うのか。
しっかり整理をしたうえで事業計画を作成することで、集客につながるコンテンツとして食事を設定することができます。

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実際の提供状況の整理や提供のポイントなどを確認いただける内容です。
グランピング事業計画作りの参考として、
また、既に運営されている施設様でも提供状況の確認のためにご活用くださいませ。

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著者プロフィール

新井 隼(Jun Arai)

入社後船井グループ子会社へ出向し、ITコンサルティング業に携わり、システムや販促ツールの導入から現場定着までの活用支援を学ぶ。現在は、地域の魅力を発信する観光業をもっと盛り上げたいという想いで、旅館・ホテルといった観光業のコンサルティングに従事。生産性向上に向けた業務棚卸とITツールの現場活用サポートを得意とする。

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コンサルタントコラム

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