【直撃】90年老舗旅館下電ホテル×専門分野のプロが創りあげる“グランピング×フォトウェディング”の可能性

2021年6月3日

今回の舞台は、岡山県児島の海に面した創業90年の老舗ホテル旅館、鷲羽山下電ホテル様です。
ホテルの敷地内にグランピングを設置し、さらにグランピングでのウェディングプランを2021年4月から開始した株式会社下電ホテル取締役総支配人の岸伸良氏とそのプロジェクトメンバーの皆様にお話を伺いました。

■フォトウェディング事業を始めた経緯

元々、このグランピングは、コロナ禍における新たな観光スタイルの提案として、JR西日本との連携プロジェクト「SETOUCHI GLAMPING(せとうちグランピング)」として行われているものです。

2020年9月にドームテント2棟で実証実験という形でスタートし、1月中旬まで営業いたしました。
実証実験の結果、多くのお客様からご好評を頂いたため、今年4月に2棟で再オープンいたしました。7月にはテント5棟に拡大しバージョンアップのうえグランドオープンする予定となっており、コロナ禍における「自然」「貸切」をテーマにしたコンテンツとして観光需要の掘り起こしを見据えております。

そんな中、2020年はコロナの影響により、ウェディングをしたくてもできないお客様が多くいらっしゃるという状況を同業者から聞きました。
そこで、これらの知見を掛け合わせるとともに、コロナを受けての結婚式スタイルの変化、密の回避、開放感などのトレンドを踏まえ、グランピング施設においてフォトウェディングのニーズがあるのではないか?という考えに至りました。
ゼクシィご担当者様や地元のウェディングのレジェンドの皆様のご意見を聞いたところ、「グランピング×ウェディング」に手ごたえを感じることができたため、事業化することにいたしました。

■グランピングやフォトウェディングをやることで生まれたメリット

今まで、お客様年齢層は50~60代が70%を占めておりましたが、グランピングを始めたことで、20代30代のお客様が増えました。
ウェディングに関しては、11月からの開始後1月下旬~4月下旬の休止期間をはさんでおり、少ないながらも予約は入り始めている状況で、11月12月の2カ月間でお問い合わせを10件いただきました。
お問い合わせをいただいた方の層としては、地元の方をはじめ、地元は岡山だが、仕事で大阪や名古屋にいる方や、瀬戸内の海がきれいなこの場所で写真を撮りたい県内外の方などがいらっしゃいました。
大阪などから新幹線に乗ってウェディングのために児島に来ていただくという新たな展望が見え、都心圏から地方への集客の可能性が広がっていることを感じております。

 

■お客様からこのプランを選んでいただくための取り組み

関西などからの送客や宣伝などの面において、JR西日本グループとタッグを組んでいるのは強みの一つです。
また、新幹線を使えば関西や広島から約1時間半の立地、国立公園の特別地域内の美しい自然というのも大きな強みです。これらの強みをいかして、美しいビジュアルデザインの宣伝物を駅や車内などの鉄道媒体に掲出し、多くの人に対してPRしていく予定です。

 

■フォトウェディングの初期投資、始めるときに必要になったもの(撮影スタジオ、カメラマン、衣装など)

弊社の場合、カメラマン、貸衣装、ウエディングプロデュースの方とタッグを組んでおりますので、グランピングに必要な設備や家具類以外の初期投資は必要ではありませんでした。

 

■従業員数、研修の有無、経験者の採用

従業員につきましては、グランピングの接客に従事するスタッフとして数名増員いたしました。
グランピングでは、通常のホテル旅館での接客とは異なり、「May I help you」の精神でお客様がお困りのときだけ対応するような接客を行っております。
お客様には自然の中で「手がかかること」自体を楽しんでいただきたいという意図があるためです。
また、お衣装着付けなど、通常のウェディングに必要なスタッフは各分野から経験者の方に集まっていただきました。
地元にある人材を効率よく活用することで地域の活性化の一助になりたいと考えております。

 

■今後の展望についてお聞かせください

「ニューノーマルの一部になるもの」を作っていきたいと考えております。
従来の披露宴のような密閉された空間で60人~80人集める形態は変化せざるを得ないと考えております。
これからは、大人数ではなく、密度の濃いメンバーで密度の濃い時間を過ごす「少人数婚」や2部制結婚式などの「非定番ウェディング」のニーズが加速していくと考えております。
元々、家族婚や親族婚が5年ほど前から増えてきており、コロナに関係なく大人数の結婚式自体が減少傾向であった中で、コロナの影響を受けさらに減っているという現状があります。そのような現状を踏まえても、「グランピングウェディング」という提案は、これからのニーズに即していると考えています。
グランピングウェディングをきっかけに、列席したご家族にはホテルで宿泊いただいたり、クルージングなどのアクティビティを楽しんでいただいたりなど、プラスアルファの提案も展開していく予定です。

また、このグランピングでは、食事での地産素材の活用や、インテリア・エクステリアでの地元の特産品であるジーンズや帆布の活用などにより、「この地域ならでは」にこだわっています。こうしたことを通じて、地域経済の活性化、地元回帰、ひいては交流人口や定住人口の拡大につなげていきたいと思っております。

 

<お話を伺ったプロジェクトメンバーの皆様>
・岸伸良さま / 株式会社下電ホテル
・齊藤 広記さま / 西日本旅客鉄道株式会社
・三角 俊夫さま / 株式会社JR西日本コミュニケーションズ
・若林 優子さま / With Plus(ウィズプラス:司会/プロデュース)
・大月 日出男さま / REDIANCE(レディアンス:衣装/美容/写真)
・平岡 桜子さま / 非公開

下電ホテル様HP

http://shimoden.bonvoyage.co.jp/

コンサルタントコラム

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