【インドアゴルフ開業】営業利益率50%・投資回収2年を目指す「ハイブリッド型インドアゴルフ練習場」とは

  • フィットネスゴルフ
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執筆者石場 貴大
コラムテーマゴルフ,新規事業参入
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いつもありがとうございます。船井総合研究所の石場です。
ゴルフ人口の若返りやコロナ禍以降のゴルフブームを背景に、全国で「インドアゴルフ練習場」の開業が相次いでいます。中でも注目されているのが、最新の弾道計測器とプロのワンポイントレッスンを組み合わせ、DXで少人数・24時間運営を実現する「ハイブリッド型インドアゴルフ練習場」です。
モデル数値は、年間売上6,000万円・営業利益率50%・投資回収約2年。月会費制のストックビジネスのため、開業後の収益が読みやすいことも特長です。
本コラムは、新規事業としてインドアゴルフ開業を検討している経営者の方、人手をかけずに高収益を狙える事業を探している方、地方の小さな商圏でも成り立つ事業を探している方に向けて、市場動向・収支モデル・成功事例・開業成功のポイントを解説します。

屋外が減り、インドアが約1.5倍に。拡大するインドアゴルフ市場

2020年と2024年を比較すると、ゴルフ市場は拡大を続ける一方で、練習場の勢力図は大きく変わっています。

項目 2020年 2024年
ゴルフ市場規模 1兆1,650億円 1兆4,230億円
アウトドア練習場 2,421件 2,299件
インドア練習場 1,024件 1,507件

※一部参照:矢野経済研究所、一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会、公益社団法人全日本ゴルフ練習場連盟

屋外の練習場が減少するなか、インドア練習場は約500件増えています。天候や暑さ・寒さに左右されず、仕事帰りや早朝にも通える利便性が、ゴルファーに支持されているためです。アメリカでも、アウトドアからインドアへとシェアが移る傾向が米国ゴルフ財団 (NGF)の分析で示されています。
「インドアゴルフはもう増えすぎているのでは?」という声もよく伺います。しかし、インドア練習場が他業態を含めて約1,500件であるのに対し、参加人口が同規模のフィットネスジムは全国に約11,000件あります。練習場はまだ不足しており、出店の余地は十分にあると考えています。

ハイブリッド型インドアゴルフ練習場の3つの特徴

船井総研が提唱する「ハイブリッド型」は、セルフ練習とレッスンの良いところを組み合わせたモデルです。高収益を支える特徴は次の3つです。

①最新マシン×レッスンで地域の練習場シェアを獲得

弾道測定やインパクトチェック、スイングチェック、ラウンドモードを備えた高性能マシンを導入します。そこにプロによる無料のワンポイントレッスンを組み合わせ、「自分のペースで練習したい、でも時々は見てほしい」というゴルファーのニーズに応えます。

②システム活用で省人・24時間営業

体験予約、入会、打席予約、入退館、決済までをすべてオンラインでお客様自身が完結できる仕組みです。初期の必要人員は店長1名で、採用難の時代でも立ち上げやすく、人件費も低く抑えられます。

③ 富裕層×ストックビジネス

収入は月会費が中心で、平均客単価は約12,000円。会員数が積み上がるほど売上が安定するストック型の事業です。メインターゲットは可処分所得の高い中級者以上のゴルファーです。

従来型との違いを整理すると、次のようになります。

項目 スクールモデル 無人モデル ハイブリッドモデル
打席数 4打席 4打席 5~10打席
スタッフ 3名 0名 1名
営業時間 12時間 24時間 24時間
初期投資 1,780万円 2,800万円 3,000~7,000万円
年間売上 2,900万円 1,800万円 6,000万円
年間営業利益 200万円 720万円 3,000万円

スクールモデルは人件費が重く、無人モデルは差別化しにくく売上が伸び悩みます。ハイブリッドモデルはその中間を狙い、「スクールより競合が少なく、屋外練習場より投資額が低い」 ポジションを取ります。

収支モデル:10打席で年間営業利益3,000万円

実際の成功事例をもとにした、2つの規模の収支モデルをご紹介します。

10打席・会員400名モデル

月の会費売上500万円に対し、販管費は250万円。月250万円、利益率50%の営業利益が残ります。販管費の内訳は、家賃80万円・水光熱30万円・人件費60万円・販促費20万円・減価償却50万円・その他10万円です。

5打席・会員230名モデル

月の会費売上280万円に対し、販管費は175万円。月105万円の営業利益です。人件費の代わりに運営委託費(月45万円)を計上する、小さく始められるコンパクトなモデルです。

項目 10打席モデル 5打席モデル
マシン(弾道計測器) 2,000万円(1打席200万円) 1,000万円(1打席200万円)
内外装 4,200万円(坪単価35万円) 1,750万円(坪単価35万円)
オープン販促 600万円 400万円
初期投資合計 6,800万円 3,150万円
年間売上 6,000万円 3,360万円
年間営業利益 3,000万円 1,260万円
投資回収 約2.3年 約2.5年

初期投資では、お金をかけるところと抑えるところのメリハリが重要です。差別化の核となるマシンと、会員数を左右するオープン前後の販促には投資し、内外装はローコストに抑えるのが船井モデルの考え方です。
※数値はあくまでもモデルであり、成果をお約束するものではありません。立地や物件条件により変動します。

成功事例:競合多数でも、小商圏でもオープン2か月で立ち上がる

船井モデルのインドアゴルフ練習場は、立地条件の異なる地域で成果を上げています。いずれもオープンから2か月時点の数字です。

事例 商圈人口 競合数 打席数 会員数 月売上
後発参入 16万人 18店舗 9打席 400名 500万円
地方・大型 8万人 2店舗 9打席 360名 400万円
小商圏・コンパクト 4万人 4店舗 5→8打席 220 330名 360万円

特に注目いただきたいのは、競合18店舗の激戦区に後から参入した事例と、商圏人口4万人の小商圏で打席を増設した事例です。「競合が多いから」 「人口が少ないから」という理由だけで、参入をあきらめる必要はありません。
また、住宅・不動産業から異業種参入したS社様は、開業2か月で定員の会員数に到達しました。年間営業利益は2,000万~2,500万円を実現し、現在は2店舗目の展開を進めています。ゴルフ事業の経験がなくても立ち上げられることも、このモデルの特長です。

インドアゴルフ開業を成功させる5つのポイント

①打席数を地域1番にする

競合が出てきたとき、値下げやマンツーマンレッスン中心への転換、完全無人化で対抗するのは得策ではありません。値下げは会員が増えなければ減収になり、レッスン中心には優秀な人材が不可欠で、完全無人化はクレームにつながりやすいためです。最初から地域一番の打席数を備え、多様なニーズに応えて競合を包み込むことが重要です。10打席なら100~120坪が目安です。

②弾道計測器(マシン)の質と量で差別化する

弾道計測器は1台約50万円から500万円まで幅広く、分析力重視のものとエンタメ性重視のものがあります。大切なのは、出店エリアの競合が導入している機器を把握し、それを上回る構成で設置することです。

③DX活用で省人化・24時間運営する

予約・入会・決済・入退館をオンラインで完結させることで、10打席でも人件費を月60万円程度に抑えられます。24時間営業により、早朝や深夜に練習したい会社員ゴルファーの受け皿にもなります。

④家賃と並ぶ2大経費「プロ運営費」を抑える

グループレッスンは行わず、平日を中心に週数日のワンポイントレッスンを実施します。公認資格がなくても担当できるため、採用も比較的容易です。マンツーマンレッスンは有料オプションとして用意し、客単価アップにつなげます。ただし、フロントスタッフがマシンの操作を熟知していることは必須です。

⑤ メインターゲットはスコア110台~の中級者以上

初心者向けのスクールと、低単価の屋外練習場の間にあるのが、「練習メイン」の中級者以上の層です。支援先のグランドオープン1か月目の会員調査では、中級者ゴルファーが約75%を占めました。練習意欲が高く客単価も高い層を狙うことで、安定した収益につながります。

【参考】出店条件の目安

  • 天井高:3m以上
  • 広さ:80~120坪
  • 商圈人口:7万人以上(郊外は車で10分圏、駅前は2km )
  • 競合状況:船井総研にて調査いたします

立ち上げ集客は「オープン前後4か月」が勝負

ストックビジネスは、会員数がそのまま売上になります。だからこそ、開業時にどれだけ会員を集められるかが、事業の成否を大きく左右します。

オープン2か月前から販促を始める

一般的なインドアゴルフ施設はオープン直前に販促を始めるため、オープン日時点の会員数は目標の25%程度にとどまります。船井モデルではオープン2か月前からWeb広告やチラシで先行入会予約を集め、オープン日に目標の80%到達を狙います。小商圏・後発参入の「MAXインドアゴルフ24」では、オープン期間に約400万円の販促費を投下し、オープン初月で220名の会員を獲得しました。

入会の約50%はWebから

支援先の入会経路を分析すると、約半数がWeb広告やSNS広告などWeb媒体からでした。「ゴルフ好き」といった広い設定ではなく、「スコア90台を目指す、35歳の会社員」のようにペルソナを具体的に設計します。そのうえで、上級者・初級者・利便性重視など客層ごとに広告とキーワードを分けて配信します。広告の受け皿となるHP、公式LINE、会員システムまでを一つの導線として設計することが大切です。

入会率50%→80%で売上は大きく変わる

業界平均の入会率は約50%ですが、船井モデルではスタッフ研修により80%を目指します。来場者が200名なら、会員数は100名と160名で大きく差が開きます。当社の試算では、売上にして月60万円以上の差になります。

まとめ: インドアゴルフ開業は、早く参入した企業が勝つ

ハイブリッド型インドアゴルフ練習場が高収益を実現できる理由は、次の3つです。

  1. 最新マシン×ワンポイントレッスンで、中級者以上のゴルファーに選ばれる
  2. DXによる省人化・24時間運営で、人件費を抑えられる
  3. 月会費制のストックビジネスで、売上が安定する

船井モデルのインドアゴルフ練習場は、まだ全国で約50件です。ゴルフ市場の拡大に対して練習場は不足しており、早く参入した企業ほど地域一番のポジションを取りやすい状況です。まず1店舗でモデルを作り、同じエリアや近隣の都道府県へ多店舗展開することも可能です。

インドアゴルフ開業をご検討中の方へ

船井総研では、出店候補地の簡易診断から事業計画の策定、約6か月の立ち上げ支援、開業後12か月の運営・集客支援までを一貫してサポートしています。300項目以上の工程表で進捗を管理するため、ゴルフ事業が初めての方でも安心して立ち上げられます。
「この物件で開業できるか」「自社の商圏でどれだけ会員が集まりそうか」といったご相談も、無料で承っています。商圏人口や居住者の属性、競合状況をもとに出店の可否を診断いたします。お気軽にお問い合わせください。

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執筆者 : 石場 貴大

船井総合研究所に入社以来、フィットネス業、ゴルフ練習場業、宿泊業のコンサルティングに従事している。Web広告やSNSを活用したマーケティングに取り組んでおり、精度の高い分析で市場のニーズを的確に捉え、商品やプランの設計から最適化までを手掛けて集客支援を行っている。 日々、経営者に寄り添いながら伴走することをモットーに、コンサルティングに努めている。