ゴルフ練習場の集客が難しくなっている理由
2027年に向けて、ゴルフ練習場・ゴルフスクール業界は大きな転換点を迎えています。プレー人口の減少や高齢化が進む一方で、インドアゴルフ施設の新規参入は続き、商圏内での集客競争はむしろ激しくなっています。
こうした環境では、「なんとなく続けてきた集客」が通用しにくくなります。結果として、地域で選ばれ続ける施設と、静かに淘汰されていく施設の二極化が進んでいきます。
分かれ目になるのは、自社の強みを正しく把握し、それを届けるべき相手に届けられているかどうかです。本コラムでは、多店舗展開するインドアゴルフスクール 「X-GOLF倶楽部」 (株式会社AZ-GOLF)の事例をもとに、ゴルフ練習場・インドアゴルフの集客を伸ばす具体的な考え方と手法を紹介します。
ゴルフ練習場・インドアゴルフの集客でよくある5つの悩み
現場の経営者からよく聞かれる悩みは、おおむね次の5つに集約されます。
- 毎月、安定して新規顧客を獲得できていない
- 前年比で客数が減少している
- 過去にWeb集客を試したが、成果が出なかった
- インドアゴルフ練習場を開業したものの、集客が伸び悩んでいる
- 業界内の先進的な成功事例を知りたい
どれか一つでも当てはまるなら、問題は「努力不足」ではなく「やり方の設計」にある可能性が高いと言えます。
インドアゴルフの集客成功事例:X-GOLF倶楽部が1年間で出した成果
X-GOLF倶楽部は、リニューアルと販促戦略の見直しによって、月商・会員数・単価のすべてを伸ばしました。特に月間の入会者数は6名から39名へと6倍以上になっています。
| 指標 | Before | After | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 月商 | 378万円 | 557万円 | 147% |
| 会員数 | 310名 | 385名 | 124% |
| 入会者数(月) | 6名 | 39名 | 650% |
| 会員単価 | 11,401円 | 14,467円 | 126% |
注目すべきは、新規獲得と単価向上を同時に実現している点です。値上げだけ、集客だけではなく、「選ばれる理由」をつくったうえで新規客を呼び込み、固定客化まで設計したことが成果につながりました。
ゴルフ練習場の集客を伸ばす2つの施策
1. 競合分析で自社の強みを明確にし、集客に活かす
最初に取り組むべきは、広告ではなく「自社の立ち位置の把握」です。商圏内の競合施設を価格・設備・ターゲットなどの軸で整理したポジショニングマップをつくり、自社の強みを改めて定義します。
あわせて、商圏内のゴルファー数と自社のシェア率から、目指すべき会員数をシミュレーションします。根拠のある目標があることで、施策の優先順位がぶれなくなります。
2. Web広告の使い分けでインドアゴルフの新規集客を伸ばす
Web広告は「出すかどうか」より「どう出し分けるか」で成果が大きく変わります。X-GOLF倶楽部では次の見直しを行いました。
- ヤング・ミドル・シニアの世代別に広告運用を見直し、集客数が2倍に
- 「飛距離」「スコア」などゴルフの課題別にディスプレイ広告を作成し、反響率が2倍に
- ゴルフに特化したコンテンツを加えるなどホームページの構成を修正し、CV率が1.3倍に
- ターゲット別の割引キャンペーンを実施し、反響率が1.3倍に
共通しているのは、誰に何を伝えるかを細かく分けている点です。ゴルフ練習場やインドアゴルフの集客では、一律の広告はどの層にも響きにくくなります。
まとめ:ゴルフ練習場・インドアゴルフの集客は「現状の見える化」から
X-GOLF倶楽部の事例が示すのは、市場が縮小していても、戦略次第でゴルフ練習場やインドアゴルフ施設の集客は伸ばせるということです。その出発点は、派手な施策ではなく、自社と商圏の現状を正しく把握することにあります。
明日から取り組めることとして、次の3つから始めてみてはいかがでしょうか。
- 商圏内の競合施設を書き出し、自社の強みと弱みを整理する
- 現在の広告やホームページが「誰に向けたものか」を見直す
- 会員の来場頻度を確認し、足が遠のいている層を把握する
小さな見直しの積み重ねが、地域で選ばれ続ける施設への近道です。




